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植物性タンパク質が多い食事で死亡リスクが低下する? イラン・研究

人間の死因には様々な原因がありますが、病気による死因は生活習慣の改善によって軽減されると考えられています。
その中で、一番重要視されているのが食生活!
植物性タンパク質の摂取が多い人ほど、全死亡リスクが軽減するようです。
イランの最新研究の詳細を見てみましょう。

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タンパク質は植物性から摂取するのが吉!?

イランのテヘラン医科大学の研究によると、食事で摂るタンパク質に、植物性由来のものが多いほど、様々な死因による死亡リスクが低いことがわかってきました。

研究では、成人を対象に、食事からのタンパク質と、全ての死因による死亡リスクの関連が検討されました。
この研究は、3.5年の追跡調査が行われ、対象者は約72万人という大規模研究でした。
追跡期間中、約11万人が死亡しており、その死因は「心血管系疾患」約16,000人、「がん」約22,000人とのことです。

タンパク質の「質」と死因との関連は?

調査の結果、食事からきちんとタンパク質を摂取できていた人は、全死因による死亡リスクの低下と関連していたとのこと。
またタンパク質食品の中でも「植物性タンパク質」の摂取量が多い人ほど、全死因の死亡リスク、および、心血管疾患による死亡リスク低下と、有意に関連していたとのことです。
ただし、がん死亡リスクとの関連は見られなかったようです。

動物性タンパク質も心血管系疾患の死因には関連しない?

赤身肉など、動物性たんぱく質の摂取が多い人は、心臓に悪い? という説がありますが、今回の調査結果では、関連は見られなかったようです。
ただし、動物性タンパク質の摂取量が、心血管系疾患やがんの原因には関連がなかった、というだけで、死亡リスクの低減には関連していないそうです。

植物性タンパク質の摂取量を増やしてみよう!

以上のように、植物性タンパク質の摂取と全死因による死亡リスクの間には、関連があることがわかりました。
具体的には、植物性タンパク質の摂取量が、総カロリーの3%増えるごとに、全死因による死亡リスクが5%も低下するそうです。

そのため、食事からのタンパク質食品は、少しずつでもいいので、お肉を大豆や豆類にシフトするのがよさそうですね。
※参考:『英国医学雑誌(BMJ)』

さいごに

今の季節なら、がっつりとした肉料理や揚げ物よりも、さっぱりとした冷ややっこや枝豆など、植物性タンパク質の摂取が増やせそうですね。
ヒトはいずれ、死を迎えることにはなりますが、健康寿命を全うして、苦しい病気にかからずに最期を迎えることができれば大往生ですね。