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高齢女性の肥満は社会的つながり欠如のシグナル?カナダ・研究

高齢女性で、社会的つながりの薄い人は、肥満傾向にあるようです!?
高齢男性の場合は、肥満と社会的つながりの関連はないようですが、カナダの最新研究報告を見てみましょう。

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高齢女性は社会的つながりが薄くなると肥満に?

カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。

カナダの大規模な加齢研究のデータを用いて、45~85歳の男女約28,000人の詳細が分析されました。
分析項目は「社会的つながり」と「ウエストサイズ」「BMI」「全身性肥満」との関連です。

その結果、単身の高齢女性ほど腹部肥満または全身性肥満の者が多いことがわかってきたのです。

さらなる詳細は?

単身の女性とは、「未婚」「死別」「離別」「別居中」の女性は、どの年代でも腹部肥満および全身性肥満の者が多い傾向でした。
さらには独り暮らしの女性で、月ごとの社会活動がない者、または社会参加の機会が限られている女性ほど、平均ウエストサイズが最も大きい傾向にありました。
こうしたケースの女性は、やはり高齢になるほど多くなるようです。

男性の場合は?

一方の男性に対しては、家族や同居者がおり、大きな社会的ネットワークを持っている人ほど、平均ウエストサイズが最も大きい傾向にありました。
男性の場合は、女性の統計結果とは逆に、社会的つながりや友人などのネットワークを持つ人ほど(友達や付き合いの多いほど)肥満者が多く、孤立した男性に肥満者は少ないようです。

既婚男性ほど健康増進効果がない?

今までの先行研究では、男性の場合は、既婚者ほど、健康増進効果が測れる、という結果になっていましたが、今回の大規模な統計結果では、逆の結果となりました。

また、女性の場合は、既婚者ほど肥満者が多いという研究データが多数上がっていましたが、その結果も、逆となりました。

今回の研究は、特に男女間の違いに焦点をあてたわけではありませんでした。
しかし、統計結果により、男女で、社会的な役割の違いや、それぞれの役割に付随する社会的期待などの違いが、背景にあるようだ、と研究者たちは述べています。

ストレスの感じ方は男女差がある?

一般に、小さなネットワークは、限れた人しかいないため、社会的ストレスを感じて肥満につながると考えられていました。
しかし、男性にとってはむしろそうした環境の方が、肥満を抑えられることがわかりました。
男性にとっては、大きな社会的ネットワークを保つことがストレス源となる可能性がある。
たいてい、大きな社会的ネットワークを持つ男性は地位も高く、自身の誕生日パーティーなどイベントやパーティーなど、家族や社交的な集まりが多いだろう。
会食が多いことでのご馳走太りの懸念、様々な人たちへの気遣いによるストレスが原因しているかもしれませんね。

女性はいくつになっても活発に!

女性の場合は、社会的孤立になると、肥満傾向になることがわかりましたね。
家にひきこもって、出かけるのがおっくうになり、保存食などを食べて過ごしていると糖質過多で肥満になりやすいことでしょう。

高齢女性の場合は、ヘルスケア提供者が、単身者の女性をケアする際、健康的な食事と運動に加えて、社会活動をすすめることが重要なのだそうです。
こうした取り組みが、高齢女性の肥満人口を減らし、肥満が元で死に至るケースも減っていくのではないか、と考えられています。
※参考:『プロスワン』

さいごに

人は誰しもいつかは老いていくものです。
今はまだ先のお話だと思わずに、未来を見据えて、食生活や生活習慣のスタイルを確立させておきたいですね。