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野菜&果物の摂取は一般の公衆衛生メッセージが有効的?イギリス・研究

日本では1日の野菜推奨量は350g、果物120gとなっていますね。
欧州では「1日5個の野菜と果物を食べよう」というメッセージが、一般的なようです。
こうしたメッセージは、やはり公的機関が摂取を促すよう告知するのが、国民の野菜購買意欲や摂取意欲につながるそうです!?
イギリスの最新研究報告を見てみましょう。

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イギリスの健康経済学データの統計では?

イギリスのバース大学などの研究によると、「1日5個の野菜と果物を食べよう」といった国からの公衆衛生メッセージは、個別の栄養指導やガイダンスよりも、国民の食生活の改善に効果的だということがわかってきました。
健康経済学の研究班は、低所得者300名を対象に、食事選択に及ぼす情報源を調査したところ、冒頭のようなことがわかってきた、とのこと!

予算を決めた買い物実験での消費行動は?

研究班は、対象者に予算を決めて買い物をしてもらい、それぞれ以下のような食生活への情報を提供しました。
その後、買い物かごの製品をチェックして、選んだ食品の統計が取られました。

  1. 個人にあわせて具体的な食生活のアドバイス
  2. 一般的な健康情報
  3. 全く情報を与えない

ちなみに、【1】の具体的な情報とは、糖尿病や心臓病の発症リスクに関する内容と、そのリスクを最小限に抑える、簡単な食事と健康に関する推奨事項でした。

その結果、【2】の一般的な健康情報を受け取った参加者は、【3】の参加者と比べると、平均して20%の総脂肪・飽和脂肪が少なく、不健康な食品も34%少なかったということです!

個人アドバイスはさほど効果なし?

また、【1】の個人にあうような食事情報を与えられた人たちは、【3】の参加者と比べても、食品カゴのアイテムに差異は見られなかったそうです。
その理由として、研究者たちは、
「個人的な食事情報を受け取った参加者の大部分が、実際、自分で想像していたより良いニュースと感じたため、不健康な食生活を続けても、問題ないと判断したのではないか?」
と推測しています。

結局、個人的な食生活のアドバイスよりも、一般的に国が推奨するような健康情報を教えてあげるほうが、食生活の改善に役立つということがわかったそうです。
※参考:『欧州経済学レビュー』

さいごに

オーダーメイドの食事指導のほうが、食生活の改善には有効的だと思えますが、やはり一般的な情報のほうが生活者の心に響くようですね。
イギリスの研究ではありますが、日本でもTVで放送された健康食事情報は、次の日にその食材がスーパーで売り切れる!? という現象が起きていますね。
withコロナで、太ってきた!?という人が増えてきているので、健康番組が増えるといいですね。