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アルコールによるビタミンB1欠乏は認知症リスクに?オーストリア・研究

大量にアルコールを飲むと、それを代謝するのに大量のビタミンB1を利用するので、ビタミンB1欠乏となり、脳の認知機能にダメージを与えるようです。
オーストリアの最新・認知症研究を見てみましょう。

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大量飲酒は結果的に認知症リスクを高める?

オーストリアのウィーン医科大学により、冒頭のようなことがわかってきました。
ビタミンB1が欠乏することで、脳内に鉄を蓄積してしまい、それが認知症を引き起こしいるかもしれないのです!?

大量飲酒は認知機能を低下させる

以前から、慢性的な大量飲酒は、認知機能の低下と、場合によっては、認知症の発症リスクがある、と言われていました。
しかし、いまだに脳に対するアルコール障害を完全にひも解くエビデンスは出ていませんでした。
そこで、研究チームは、脳への鉄の蓄積が関与しているのではないか? という仮説を開発。
その内容は、アルコールによってビタミンB1欠乏が起こり、それが脳への「鉄の蓄積」を起こして、認知機能を低下しているのだ、というもの。

鉄は脳に蓄積すると危険!

身体にとって鉄は必要不可欠な栄養素ですが、こと「脳」に蓄積されると厄介です!
様々な神経変性性疾患より、脳への鉄蓄積は神経組織を障害することがわかっています。
この蓄積は、大量に飲酒する人々の脳の特定の場所に、集中して起きることもわかってきました。
そこで、研究チームは、前述の仮説を証明!

大量飲酒は血中鉄濃度を高めビタミンB1不足に?

ヒトが大量に飲酒すると、血中の鉄濃度を高めすぎてしまい、それと同時にビタミンB1欠乏を引き起こしました。
これが血液脳関門の維持に問題を起こして、鉄が脳内に流入するのを許してしまうのです。
そのため、鉄が脳に蓄積され、そして脳組織の酸化障害を起こす、というメカニズムが成り立つようです。

ビタミンB1の働きが重要

ビタミンB1は糖や脂肪の代謝などで有名な栄養素です。
他に、アルコール関連の神経的障害の発達において、その予防や治療の観点から、本研究の結果は役立つ情報となるだろう、と研究者たちは述べています。
※参考:『アルツハイマーと認知症』

さいごに

お酒はアルコールと共に糖質も含むので、ダブルでビタミンB1を無駄遣いして、欠乏への追い打ちをかけてしまいそうですね。
ビタミンB1が欠乏すると認知機能が劣るだけではなく、認知症リスクも高めてしまいます。
コロナ禍で「家飲み」「オンライン飲み会」により、大量にアルコールを摂取する人が増えているようなので、注意したいですね。