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大量飲酒とアルコールてんかんは認知症リスクを高める? 英・研究

重度の飲酒者は、たしなみ程度の飲酒者と比べて、認知症リスクが1.2倍高いそうです!
また、「アルコールてんかん」になりやすい人は、飲酒量に関係なく認知症リスクが2倍も高くなるよう!?
イギリスの最新研究を見てみましょう。

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認知症と飲酒の関係

イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンなどの共同研究により、冒頭のようなことがわかってきました。

研究では、イギリス、フランス、スウェーデン、フィンランドの参加者を含む約13万人のデータを解析し、飲酒と認知症の調査を行いました。
平均年齢は43歳、約60%が女性でした。

1986~2012年のベースラインでは、参加者は18~77歳で、飲酒の報告があり、認知症の診断歴はない人たちばかりでした。
この追跡期間中、認知症の検査は、平均で14回。
4年に一度の割合で、行われていました。
そのデータの分析は、2019年11月~2020年5月の間に実施されていました。

追跡期間中約1,000人が認知症を発症

この調査の追跡期間中に、約1,000人が認知症を発症しました。
飲酒との関連を調べていくと、1週間に14単位以上のアルコールを摂取していた人は、それ以下の飲酒量の人たちと比べて、認知症を発症リスクは1.16倍でした。

また1週間に21単位以上のアルコールを摂取した人は、それ以下の飲酒量の人たちと比べて、同発症リスクは1.22倍でした。
いずれもハザード比率ということです。

アルコールてんかんがある人も認知症になりやすい?

アルコールてんかんの疑いがある人、約10万人中、過去1年にアルコール性失神を経験した人は約1割に上るとのこと。
そしてアルコール性失神を経験した男性は、そうでない男性と比べ、認知症リスクは2.86倍、女性の場合は2.09倍とのことでした。

この研究結果は、全体的なアルコール消費量に関係なく、「アルコールてんかん」による意識喪失(失神)が、その後の認知症リスクの増加と関連していることを示唆する。

と、研究者たちはのべています。
※参考:『JAMAネットワークオープン』

さいごに

アルコールに極端に弱い人は、少量でも失神を起こしてしまいますよね。
そういう人は、認知症リスクが高まるので、アルコールには手を出さないほうが賢明なのかもしれません。
コロナ禍のストレスで、アルコール摂取を心の拠り所としている人が増えているようです。
くれぐれも深酒にならなよう、気を付けたいですね。