ベジタリアン食やお肉の摂取を控えたい人のタンパク源として、大豆がよく用いられていますね。
ドイツの研究によると、新たに「菜種タンパク」の需要も伸びてきているようです!
詳細を見てみましょう。
菜種タンパクが今後の植物性タンパクの代表に?
ドイツのマルチンルター大学の研究によると、菜種は大豆に代わる、最良の植物性タンパク質となる可能性があるようです!
研究では、健康な人たち20名を対象に、菜種と大豆のタンパク質が、人体にどう影響を及ぼすかを検討しました。
菜種タンパクは大豆と同様、人体に優良!
研究チームは、対象者に数日間の食事記録を行ってもらい、その後、それぞれ別の日に、
・トマトミートソースパスタ
・トマト大豆ミートパスタ
・菜種タンパク質を使ったトマトパスタ
を食べてもらいました。
食後、6時間にわたって採血した結果は?!
菜種タンパクは大豆タンパクに劣らない栄養価!
解析の結果、菜種タンパク質は、大豆と同様、有益な効果を人体の代謝に及ぼすことが明らかになりました。
特に、糖代謝と満腹感への影響は良好であった、ということです。
菜種タンパクも心疾患系リスクが少ない
菜種タンパクは、大豆タンパクと同等の代謝パラメーターをもつ上に、心血管の危険因子が少ないこともわかりました。
そして、わずかではありますが、体内で有益なインスリン反応を引き起こすこともわかりました。
血糖値上昇リスクなどにも心配が少ないということですね。
※参考:『栄養素』
さいごに
菜種にはもう一つの利点があり、菜種油生産の副産物として大量に得ることができます!
大豆タンパクの代わりに消費が伸びても、大豆と同等ぐらいの値段で供給されることでしょう。
菜種タンパクが、どんな味わいなのか気になるところですね。
日本では江戸時代から菜種油製造の歴史があるので、菜種タンパクは身近に入る可能性が高そうですね。