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体内が炎症しやすい食品を避ければ心臓病リスクは下がる? 米・研究

加工食品やハムやウィンナーなどの加工肉、加糖飲料は、便利で美味しいので、多くの人が毎日、堪能していることでしょう。
しかし、こうした加工食品(飲料)は、体内の炎症を促進し、心臓病リスクが高まることをご存知ですか?
毎日の積み重ねは、ある日突然、病となって、ご自分の身に降りかかってくるのです……。
その怖さを、アメリカのハーバード大学の最新研究から、読み取ってみましょう。

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重篤な疾患を誘き出す怖い物質とは?

ハーバード大学の研究によると、慢性炎症は、心臓病や脳卒中の発症に、重要な役割を果たしています。
重篤な疾患を起す怖~い物質は、「インターロイキン」「ケモカイン」「接着分子」など。
これらの炎症性バイオマーカーは、アテローム性動脈硬化症の初期段階と後期段階に関連しているそうです。

体内の慢性炎症は加工食品が原因だった!?

こうした物質は、日々の糧で、加工食品をよく食べていると、体内に蓄積されてしまうのだとか。
菓子パン、インスタント食品、スナック菓子、スポーツ飲料、甘いジュースなどを愛用している人は要注意ですね。

地中海食や和食など素材を楽しむ食事を!

地中海式食生活や和食など、野菜や穀類、魚介類を多く含む健康的な食事パターンの人は、前述の炎症性バイオマーカーのレベルが極めて低く、心臓病リスクが低いこともわかっています。
これまでの研究では、加工食品などに含まれる添加物等の影響で、炎症性バイオマーカーが増えることまでは、わかっていませんでした。
今回の研究では、はっきりと原因物質が特定できたようです。

32年に及ぶ食事調査

研究チームは、1986年から始まったアメリカの大規模疫学調査のデータを元に、21万人を超える国民のデータを解析。
約32年に及ぶ、ビックデータ解析です。
調査項目は、BMI・身体活動・心臓病・家族歴・総合ビタミン剤の使用など、他種多少の関連因子を調整しました。

ビックデータからわかった原因食材とは?

その結果、炎症性の食品も特定されました。

  • 赤身肉
  • 加工肉(ハム・ウィンナー・べーコンなど)
  • 精製穀物(白い小麦粉、砂糖など)
  • 加糖飲料
  • 揚げ物

これらを最も多く摂取した者は、最も抗炎症性の食品を多く摂取していた人たちと比べて、心臓病のリスクが46%も高く、脳卒中リスクも28%高いことがわかったのです。

抗炎症性の食品とは?

抗炎症性の食品とは、体内の炎症と戦うのに役立つ、抗酸化物質と食物繊維を豊富に含む食品のことです。

  • 緑の葉物野菜(ケール・キャベツ・ルッコラ・ほうれん草など)
  • 緑黄色野菜(にんじん・かぼちゃ・ピーマンなど)
  • 全粒粉穀物(全粒粉小麦粉・ライ麦・大麦類・玄米など)
  • ポリフェノール類(コーヒー・緑茶・ベリー類など)

研究者たちは、こうした食品の摂取を推奨しています。
それと同時に、前述の炎症性食品の摂取を、出来る限り減らすことも!

自身の身体を守るための知識を!

この結果をふまえ、研究者たちは、

「様々な食品や食事パターンがあります。
主にそれらの抗炎症特性によって、私たちの身体は、健康保護という恩恵を受けることができます。
こうしたより良い知識は、心臓病から保護するだけでなく、私たちの日々の健康的な食事パターンを設計し、健康の基礎を築いてくれるはずだ」

と述べています。
※参考:『米国心臓学会雑誌』

さいごに

健康ブームで、健康知識が豊富な人も増えましたが、心臓病の罹患率は、増える一方ですね。
ちょっとぐらい……と、ついつい食べてしまうスナック菓子や加工食品は、毎日コツコツと、体内で毒素を蓄積しているのです。
わかった上で、食べるようにしたいですね。