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「Ⅱ型糖尿病」インスリンが効きにくい腸内環境とは?スウェーデン・研究

Ⅱ型糖尿病の患者さんにとって、インスリンが効きにくくなるのは、重要な問題です。
スウェーデンの最新研究により、インスリンを効きにくくさせる特定の成分がわかってきました。
また、腸内細菌の変化によって、そのレベルが上昇するそうです!?
詳細を見てみましょう。

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腸内細菌によってインスリンが効きにくくなる?

スウェーデンのイェーテボリ大学の研究によると、腸内細菌の変化により、糖尿病患者のインスリンが効きにくくなる、特定の成分が発見されました。
糖尿病予備軍とされる人たちも、同様とのことです。

腸内は多くの病気に関連する腸内細菌が存在!

腸と腸内細菌には、数多くの病気において、重要な役割があります。
腸内細菌叢の種類によっては、身体に良くも悪くも、影響してしまいます。
これまでの研究では、腸内細菌叢とⅡ型糖尿病に関して、酪酸を生成する食物繊維と、それらが血糖コントロールとインスリン抵抗性に与える影響の可能性に焦点が当てられていました。

糖尿病に影響を与える腸内細菌の組織とは?

そこで、研究チームは、糖尿病に影響を与える腸内細菌の組織に注目!
研究を進めると、腸内細菌叢の変化が、アミノ酸の一種「ヒスチジン」の代謝に変化を引き起こすことがわかってきました。
ヒスチジンによって、インスリンの血糖降下作用を妨げる分子「プロピオン酸イミダゾール」の産生増加も、もたらすようです。

「プロピオン酸イミダゾール」が糖尿病を進行させる?

この結果をふまえ、研究者たちは

プロピオン酸イミダゾール」がⅡ型糖尿病のリスクを最も上昇させていることが、明確にわかりました。
糖尿病予備軍の人たちも、プロピオン酸イミダゾールが増加傾向にあります。
Ⅱ型糖尿病および、予備軍の人たちは、正常な耐糖能のある人たちよりも腸内細菌の種類が少ないのも特徴です。
そのため、アミノ酸・ヒスチジン代謝の変化が起きやすい、と推測できます。

と述べています。

フランスの共同研究では?

この研究を共同で行っていたフランスのソロボンヌ大学の研究者たちは、

「この研究で、一番興味深かったのは、問題となる「プロピオン酸イミダゾール」は、食事由来の「ヒスチジン」ではなく、腸内細菌叢の変化によって産生されたヒスチジンであったことです。
これも、不健康な食事が原因で腸層が悪くなるために起こります。
加工食品や、ジャンクフード、スイーツ類などの不健康な食事は、Ⅱ型糖尿病の原因「プロピオン酸イミダゾール」の増加と関連するのです。

と述べています。
※参考:『ネイチャーコミュニケーション』

さいごに

糖尿病の原因も、やはり腸が原因ということがわかりました。
腸層が悪くなるのは、日頃の食生活!
まずは、腸内をクリーンにすることが、一番の健康の早道と言えそうですね。