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ココアを飲むと精神的に敏捷性が高くなる? イギリス・研究

ココアに含まれる「フラバノール」の摂取量が増えると、脳内環境を良くし、精神的な敏捷性(びんしょうせい)が高まるのだそう!
冷静沈着に判断したい人、認知力をUPしたい人、資格や受験など勉強効率を上げたい人は、ココアがいいかもしれません!?
イギリスの最新研究を見てみましょう。

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ココアのフラバノールが脳に好影響!?

イギリスのバーミンガム大学の研究によると、フラバノールを多く含むココアをよく飲む人は、フラバノールをほとんど摂取しない人に比べて、認知と必要とする脳のタスクが効率的であることがわかってきました。

フラバノールは脳内の血中酸素濃度を増加?

この研究は、イリノイ大学の専門家にも協力して、以下のような追跡調査が行われました。
対象者にフラバノールが豊富なココアなどの飲料を飲んでもらい、その後、脳内の血中酸素濃度が測定されました。

実験にあたり、参加者は人為的にCO2(二酸化炭素)レベルが上昇した環境下にいました。
しかし、フラバノールが豊富な飲料を飲んだ参加者は、CO2に反応して、血中酸素濃度をより速く、より大きく増加させたのです!

実験の詳細内容は?

具体的な実験内容は、18~40歳の健康な男性18名が対象となりました。
対象者に、5%の二酸化炭素を呼吸してもらいました。
これは、人為的に空気中の通常濃度の約100倍に設定された二酸化炭素量でした。
対象者は、脳の血液循環に負荷を与え、一時的に「高炭酸ガス血症」という状態になりました。
その上で、光を使用して血中酸素濃度の変化をとらえる『非侵襲的近赤外分光法』という方法を使用して、脳の「前頭皮質」分野の脳酸素化の増加を追跡調査したのです。

ココアを飲むと、脳内の酸素量が安定し認知機能がUP!

その状態で、対象者は、ココア飲料を飲む前と後に認知機能テストを受けました。
ココア飲料を2回飲んでもらい、飲むごとに、認知機能テストは複雑になっていました。

その結果、フラバノールが豊富なココアを飲んだ対象者は、「高炭酸ガス血症」に反応して血中酸素化レベルが高くなったのです。
また、フラバノールの摂取量が少ない対象者と比較すると、認知機能テストのスコアは3倍高いレベルに達した、とのこと!

認知機能テストは、複雑なタスクを必要とするテストも、フラバノール摂取後だと、飲んでない人よりも平均して11%早く完了したそうです。

認知力がUPするだけでなく、敏捷性(びんしょうせい)も高まったようですね。

複雑なタスクほど能力を発揮?

この結果をふまえ、研究者たちは、

フラバノールが豊富な飲料を飲んだ対象者の脳内には、明らかな利点が観察されました。
それは、複雑なタスクであればあるほど、その効果が発揮されたようだ。
理由は、フラバノールにより、血中酸素の飽和度が改善されることが挙げられる。
複雑なタスクなどの難題は、負荷がかかります。
しかし脳は、その負荷を管理するために、血中酸素レベルを改善しようと、活性化するようです。
本研究は、フラバノールがヒトの認知力改善に有益な可能性があることを示唆していました。

と述べています。
※参考:『サイエンティフィックレポート』

さいごに

仕事や勉強の効率を上げたいとき、コーヒーや紅茶などのカフェインに頼りがちですよね。
しかし、ココアを飲んだ方が、認知力UPと共に、敏捷性もUPするので、速く効率的に物事を記憶したり、細かい作業をするときに、役立ちそうですね。
これからは、コーヒータイム(ティータイム)ではなく、『ココアタイム』と題して、ココアを取りいれてみましょう。(砂糖の入れすぎにはご注意!)