一日一食×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

赤身肉を大豆やナッツ類に代えると心臓病リスクが低下?ハーバード・研究

焼肉やステーキなど、赤身肉が好きな人は、心臓病リスクが高いと言われていますね。
その食事の一部を、大豆やナッツ類などの植物性タンパク質に置き換えるだけで、心臓病リスクが大幅に低下するようです!?
アメリカ・ハーバード大学の最新研究を見てみましょう。

f:id:miwamomoka:20201210103830j:plain

赤身肉・加工肉を植物性タンパク質や卵に!

ハーバード大学の研究によると、赤身肉(哺乳類の肉)を大豆や豆類、ナッツ類などの植物性タンパク質に置き換えると、冠動脈系の心疾患リスクが低下することがわかってきました。
また赤身肉を全粒粉穀物に、加工肉(ハムやウィンナーなど)を卵に置き換えることも、同様の効果が期待できるとのこと。

赤身肉を加工肉の摂取が多いと死亡リスクが高まる?

これまで、数々の研究から、赤身肉と加工肉(ベーコン・ウインナー・ソーセージ・サラミ・ハム等)の摂取量が、全疾患の死亡リスクや冠動脈系の心疾患といった主だった慢性疾患リスクを高めることに比例していることがわかっていました。

しかし、これに反する研究例も存在します。

整合性が取れない理由は?

こうした矛盾は、研究機関によって、なぜ起きるのでしょうか?
ハーバード大学の研究では、この矛盾は、赤身肉と同等のタンパク源・エネルギー源との充分な比較がないからだと、考察。

そこで研究班は、赤身の総摂取量・加工肉と非加工肉の摂取量と冠状動脈心疾患のリスクの関係などを調査しました。
また、赤身肉を他のタンパク源に置き換えた場合の冠状心疾患リスクへの影響についても、調べられました。

30年に及ぶ大規模調査の結果は?

この調査は、アメリカの医療従事者を対象とした、1986~2016年の30年間の追跡調査の統計から割り出されました。
対象者は、調査開始時に心血管疾患やガンに罹っていない男性43,272人、平均年齢は53歳でした。
追跡期間中に、約4500件の冠状動脈心疾患に罹った履歴があり、そのうち約1900名が致命的なものでした。

食事調査では?

他の心血管リスク因子を考慮に入れた場合、

  • 赤身肉の摂取量が1日1サービング増えるごとに冠状動脈心疾患リスクが12%増加
  • 非加工肉の場合、11%増加
  • 加工肉の場合、15増加

となっていました。

植物性タンパク質は心疾患リスクを下げる?

一方の植物性タンパク質の結果は、冠状動脈心疾患リスクの低下が有意に見られたとのこと。
具体的には、
ナッツ・大豆・その他の豆類(インゲンマメ・レンズ豆等)を1日あたり合計1サービングで、リスク低下は14%減
という結果に。
この傾向は、65歳以上でも同様でした。

乳製品の場合

赤身肉を全粒粉穀物や乳製品に置き換えた場合、そして加工肉を卵に置き換えた場合も、前項と同様の結果が見られました。
数値としては、赤身肉を卵に置き換えた場合、冠状動脈心疾患リスクは20%減となりました。

魚は効果なし?

赤身肉を魚に置き換えても、冠状動脈心疾患リスクの低下は見られなかったそうです。
この理由は、魚の調理法にあるのではないか?
と研究者たちは推察しています。
魚の場合、欧米では、油で揚げたり、バターなどでソテーしたり、缶詰などの加工品として食べたりするからです。
対象者たちは、カルパッチョなど魚を生の状態で食べているわけではありません。
生の魚で検討すると違う結果になるかもしれない、とのことです。
※参考:『英国医学雑誌(BMJ)』

さいごに

赤身肉や加工肉は、以前から健康被害が指摘されていましたが、こと心疾患においても影響していたようですね。
この調査の対象には、若年男性も含まれているので、若い世代でも気をつけておきたいですね。