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ストレスホルモンがガン細胞を活性化する? アメリカ・研究

コロナ禍でストレスを感じている人が急増していますね。
ストレスは、体内の好中球と呼ばれる免疫細胞やストレスホルモンを通して、ガン細胞を活性化させる働きがあるようです!?
それも、一度治療して治ったガン細胞をも呼び覚ます、恐ろしいほどの活力があるとか!?
アメリカの最新研究を見てみましょう。

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ストレスホルモンは休眠中のガン細胞を呼び覚ます?

アメリカのウィスター研究所の報告により、冒頭のようなことがわかってきました。
マウスを用いた研究と、肺がん患者80例のデータより、明らかになりました。

既存の製薬がガンの再発を防止する?

この研究は、化学療法や手術によって完治したように見えたガンが、長年を経過してから再発するのはなぜか?
という疑問点から、出発しました。
今回の研究の結果は、ストレスホルモンを標的とし、β遮断薬として知られる既存の製薬が、腫瘍の再発を防ぐ可能性があることも明らかになりました。

ガンが再発する機序を発見か?

ガン腫瘍の再発は、ガン患者の死因で最も多い原因の一つです。
しかし、どのような生物学的メカニズムで、腫瘍の再発が促されるのか、正確には明らかにされていませんでした。
しかし、様々な研究により、最初はガンの初期段階において拡散した、"休眠状態"の腫瘍細胞が、再度活性化されることで、ガンの再発が起こることが示されました。

研究チームは、マウスの実験より、ストレスホルモンの影響で、マウスの体内で休眠状態であった肺ガン細胞や卵巣ガンが、再活性化されることを確認したのです。

ストレスの高い環境下でストレスホルモンが活性化?

研究者たちは、マウスを敢えてストレスの高い状況下において、経過を観察しました。
すると、マウスのストレスホルモンの濃度が高まり、好中球から悪質な蛋白質や脂肪分子が放出されたのです。
その結果、休眠状態にあった腫瘍細胞が活性化されてしまいました。

ストレスの高い環境下でもβ遮断薬の投与で予防できる?

しかし、ストレスの高い環境下に置かれたマウスでも、実験用のβ遮断薬を投与した場合、腫瘍細胞は休眠状態のままであることが観察されました。

肺ガン患者でも同様の結果に?

また、肺ガンの切除手術を受けた患者80例より採取した血液サンプルを調べたところ、悪質蛋白の濃度が高い患者では、切除手術から33ヶ月後に再発する可能性が高いことがわかりました。

同様に、β遮断薬を投与すると、ガンの再発が予防できる兆しも評価できた、とのことです。
※参考:『サイエンストランスレーショナル医療』

さいごに

なるべく薬による予防は避けたいところなので、ストレスの高い環境下にいることを避けたいですね。
ストレスは、環境の影響もありますが、自身の心構えや、物事の受け取り方で、感じ方が違ってきます。
ストレスフリーな生活を心掛けたいものですね。