メンタルヘルス(精神的健康)の三拍子をご存知ですか?
「良質の睡眠」「運動」それと、「生の野菜&果物」を取り入れた食生活のことです。
最も重要なのが「良質の睡眠」とのこと!
ニュージーランドの最新・心理学研究の詳細を見てみましょう。
睡眠は量ではなく「質」が重要!
ニュージーランドのオタゴ大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
若年成人を対象に行った研究によると、「睡眠」はたっぷりと睡眠時間を取ることよりも、例え短時間でも「良質の睡眠」であることが大切とのこと!
なぜなら、睡眠の質が良ければ、メンタルヘルス全般と、幸福感が増すという強力な予測因子となるそう!
抑うつ症状の原因は「睡眠」か?
これまで「睡眠」の推奨事項は、質よりも量に焦点を当てている研究がほとんどでした。
特に抑うつ症状の原因では、8時間未満の睡眠と、逆に12時間以上の多すぎる睡眠時間が、原因の1つとされていましたが……!?
本研究によると、例え短い睡眠時間でも「良質の睡眠」を取っている人は、抑うつ症状はおろか、メンタルヘルスの維持と、幸福感UPに貢献できていることがわかったのです。
この発見は、若年成人のメンタルヘルスと幸福感を改善する手段として、大きな発見につながったと、研究者たちは述べています。
運動と生の野菜&果物の摂取も重要!
メンタルヘルスを支えるには、「良質の睡眠」だけでは支えきれません。
運動と生の野菜&果物を摂取する機会も増やすことが重要です。
この三拍子が揃うと、成人のメンタルヘルスと幸福感の向上が、有意に修正されるのだそう!
食生活と幸福感の関連を見ると、1日あたり4.8サービング(約570g)の生の野菜&果物を食べていた人たちでした。
2サービング(約240g)以下、逆に8サービング以上(約960g)の人は、幸福感が低い傾向にありました。
生の野菜&果物の摂取量は、少なすぎても、多すぎてもダメということですね。
メンタルヘルスは三拍子、整えること!
この結果をふまえ、研究者たちは、
「睡眠」「運動」「健康的な食生活」は、健康の三本柱と言えます。
特にメンタルヘルス面では、この三拍子を整えることが重要だとわかりました。
近年の若年層は、精神障害の有病率が高く、幸福度がイマイチです。
精神面では、物事の感じ方が、そのまま有病率に関わってくるので、日々の生活の質を高めることが重要なのです。
生活の質の向上は=「睡眠」「運動」「健康的な食生活」の三拍子を整えることです!
※参考:『心理学の最前線』
さいごに
この研究では、野菜や果物の内容までは統計が取られていませんが、それらの摂取が精神面に影響が出るとは嬉しいですね。
しかも、食べ過ぎてはいけないこともわかりましたね。
日本での野菜&果物の推奨量は、
・野菜=1日350g
・果物=1日120g
合計すると、470gです。
研究では約570gとのことでしたが、それ以上は食べ過ぎないようにしましょう。