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食物繊維の摂取を増やすと女性のうつ病リスクを下げる?韓国・研究

野菜などの食物繊維が多い食事を、日頃から摂っていると、閉経前の女性のうつ病リスクが低下するそうです。
食物繊維は、女性ホルモンとうつ病リスクに深く関わっているようです!?
韓国の最新研究の報告を見てみましょう。

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食物繊維とうつ病の関連

韓国の中央大学校病院からの研究報告により、冒頭のようなことがわかってきました。
ちなみに、閉経後の女性では、そのような関連は見られなかったとのこと。

研究では、韓国の『国民健康・栄養調査』を基準に、2014~2018年までの女性約5,800名分のデータを解析しました。
食物繊維の摂取量は、『24時間思い出し法』による食事調査の結果から算出されました。
抑うつ症状については、『患者健康質問票』によるもの、とのこと。

これらのデータを解析した結果、閉経前の女性では、食物繊維の摂取が多い人ほど、抑うつ症状が見られなかったそうです。
逆に、食物繊維の摂取が少ない人ほど、抑うつ症状が見られました。
こうした状況は、閉経後の女性では観察できなかったそうです。

女性ホルモンと食物繊維がうつ病に関与?

研究では、女性ホルモンの一種「エストロゲン」が、閉経前と閉経後の女性に見られる腸内細菌のバランスに影響を与えている、と見ています。
それは、閉経後の女性が、食物繊維の摂取を増加しても、その恩恵を受けられないからです。
これは閉経によるエストロゲンの枯渇を意味する可能性がある、と考えられています。

腸内細菌叢は神経伝達に影響?

腸内細菌叢は、以前から、神経伝達に影響を及ぼす可能性があると言われていました。
そのため、食物繊維とうつ病の関連は、腸と脳の相互作用によって説明できる、と研究者たちは述べています。
食物繊維は腸内細菌叢の豊かさと多様性を改善する食事法、とも言えるそうです。

北米の研究でも同意見?

この研究結果に対し、北米の『更年期学会』の研究者たちは、

今回の観察研究で、精神的に健康な女性は、より健康的な食事をすることで、より多くの食物繊維を摂取し続けるということなのか?
それとも、食物繊維の豊富な食事が脳の健康改善に寄与しているのか?
どちらが正解かは、まだ方向性としては不明です。
ですが、いずれにしても、閉経前の女性は、食物繊維が豊富な健康的な食生活を送ることで心身の健康が保てることがわかった

と述べています。
※参考:『更年期』

さいごに

野菜や穀類、イモ類、海藻類などから、すすんで食物繊維を摂取しておきたいですね。
食物繊維による健康効果は、様々な研究報告が上がっていますが、コロナ禍で若い女性のうつ病が増えているので、ぜひ取り入れていただきたい、食事法ですね。
サラダや野菜の小鉢、焼き芋などで、うつうつとした気分を改善しておきましょう。