フレンチポテトやスナック菓子、ドーナツ、唐揚げ等々、揚げ物は美味しいですよね!
しかし、揚げ物の摂取量が多い人ほど、心臓病や脳卒中につながるリスクが、かなり高くなるようです!?
中国の最新・心臓研究の詳細を見てみましょう。
揚げ物の摂取量が週合計114g増えるだけで危険!?
中国の深圳(しんせん)大学医学部の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
それも、揚げ物の摂取量が週合計114g増えるだけで、確実に、心臓病と脳卒中リスクが数%高まるとのこと!
約56万人のビックデータをメタ解析した結果より、わかってきました。
揚げ物と心臓病・脳卒中の関連とは?
さらに、75万人の参加者を平均9.5年間、追跡したところ、その事実は確実とのこと。
研究チームは、追跡期間中に、約86,000件の死亡例があり、揚げ物の摂取量と、死因の関連とを解析しました。
その結果、週あたりで統計をとったところ、最も揚げ物の摂取量が少なかった人たちと、最も揚げ物の摂取量が多かった人たちとを比較したところ、以下の詳細がわかりました。
- 主要心血管疾患のリスク:28%高
- 冠動脈疾患のリスク:22%高
- 心不全のリスク:37%高
とのことでした。
揚げ物は心臓に悪い!
この相関を、さらに調整したところ……
揚げ物の摂取量と、主要な心臓疾患の詳細もわかってきました。
特に「冠動脈疾患」と「心不全」のリスクとの関連が深いようです。
週あたり114gの揚げ物摂取量が増えるだけで、
- 主要心血管疾患事象リスク:3%高
- 冠動脈疾患リスク:2%高
- 心不全リスク:12%高
と、それぞれ上昇傾向でした。
実際はもっとリスクが高いかも!?
今回の研究では、フライドフィッシュ、ポテト、スナック菓子など、数種類の揚げ物しか検討していなかったので、実際には、もっと最悪の結果になるだろう、と研究者たちは述べています。
ただし、死亡リスクについては、
- 心血管疾患による死亡
- 全死因による死亡
いずれも、関連はなかったそうです。
しかし、例数が少なかっただけで、実際は関連があると、研究者たちは考察しています。
発生機序は不明だが、揚げ物は控えるべし!
現時点では、揚げ物の摂取量が多いと、どのような過程で、心臓の健康を蝕むのか?
その発生機序はわかっていません。
しかし、ありうる理由としては、脂肪含量が多いので、カロリー摂取量が多くなり、有害なトランス脂肪酸が植物油の水素化によって、生成している可能性があります。
こうした物質が、体内で有害となり、心臓や血管の正常化を狂わせていると考察できるそうです。
食品は揚げることで体内に有害な副産物が発生!
多くの食品は、油で揚げることにより、炎症反応を含む、身体で有害な副産物が生成されてしまいます。
また、フライドチキンやフレンチフライには、大量の塩も添加されています。
そしてファストフードでは、こうした食品セットに、コーラなどの加糖飲料がついて回ります。
揚げ物の副産物に、塩分や砂糖が加わると、さらに心臓や血管に悪いことは、言うまでもありませんね。
※参考:『心臓』
さいごに
揚げ物と心臓疾患の詳細な発生機序はわからないとしても、身体にわるいことは、充分、うかがい知れますね。
揚げ物の摂取は、できる限り、減らすよう心掛けてみましょう。