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腸の健康状態を知れば、ほとんどの疾患が予防できる?アメリカ・研究

腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、私たちの健康のカギを握っているそうですね。
事前に、ご自分の腸内細菌叢の健康状態を知っておけば、ほとんどの疾患が予防できるともいわれています。
アメリカの最新研究により、腸の健康を事前に知るツールが確立できたのこと!?
一体、どんなカラクリになっているのでしょうか?
詳細を見てみましょう。

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胃腸管全体の内部にある酵素で腸内細菌叢がわかる?

アメリカのミズーリ大学の研究報告によると、胃腸管全体の内部にある「胆汁酸塩加水分解酵素」という酵素の濃度を測定することで、私たちの腸内細菌叢の健康状態がわかることが判明しました。
主に3つの機能があるそうです。

3つの機能とは?

  1. クローン病や潰瘍性大腸炎など、炎症性腸疾患の悪化状況を予測できる。
  2. プロバイオティクス(主に乳酸菌飲料や食品)による健康増進機能に関する「胆汁酸塩加水分解酵素」の濃度を測定し、市販のプロバイオティクス・サプリや食品の有効性を知ることができる。
  3. プレバイオティクス(主に食物繊維が豊富な食品など)が、プロバイオティクス・サプリと同様に「胆汁酸塩加水分解酵素」の濃度を増加させることができるか否かを判定できる。

とのことです。

「胆汁酸塩加水分解酵素」は胃腸管の健康を司る?

これまでの研究で、胃腸管において「胆汁酸塩加水分解酵素」の濃度が高い状態の人は、消化器系が健康で、体内の炎症を防げていることがわかっていました。

今回の研究では、こうした事実を容易に測定できるツールが検証されました。

カプセル型の生物発光プローブで測定?

研究者たちは、カプセル型の生物発光プローブを用いるとのこと!
例えば、腸内細菌叢の健康を知りたい人や、「胆汁酸塩加水分解酵素」の濃度を測定したい人に、そのカプセルを飲んでもらうと、胃腸管全体をカプセルが移動している間に、無傷の腸内細菌叢にさらされることになります。
そのカプセルの内容物が体外に排出された後、便サンプルを分析すると、胃腸管内の「胆汁酸塩加水分解酵素」の濃度や活性量がわかる、というカラクリです。

様々な生活習慣病の予測が可能?

これが実現すると、腸内細菌叢より、ガン、糖尿病、肥満、パーキンソン病、うつ病、自閉症など、様々な生活習慣病や精神状態が判明できるようです。
この新しいツールは、腸機能と腸から発生する病気の関係をよりよく分析し、腸の健康を改善する、より効果的なプロバイオティクスまたはプレバイオティクス食品やサプリメントなどの開発に、役立つようになるそうです。
※参考:『サイエンスアドバンス』

さいごに

少し小難しい説明となりましたが、測定用のカプセルを飲んで、今の自分の腸内環境が知れるようになれば、健康対策を立てやすくなりますね。
研究発表が公表されたということは、近い将来、実現する可能性が高いことなのでしょう。