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脳の血流改善は運動!認知症も予防か? アメリカ・研究

一年間、定期的にウォーキングなどの有酸素運動をすることで、脳の血流が増加し、認知症予防になることがわかってきました。
また、軽度認知症障害の患者も改善に向かうようです。
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。

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軽度認知症患者も一年間の有酸素運動で改善に向かう?

アメリカのテキサス大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
研究では、軽度認知症と診断された55~80歳の男女70人を対象に、検討を行いました。
対象者は、認知検査とともに、運動能力や脳のMRIスキャン検査を受けてもらいました。
次に、中強度の有酸素運動プログラムやストレッチプログラムを取り入れ、一年間続けてもらったのです。

一年間の運動プログラムとは?

この研究で行われた運動プログラムは、週に3~5回の運動セッションが含まれ、活発な散歩など、適度な運動を30~40分間、行うものです。

48名の対象者が、一年間のトレーニングを完了したところ、有酸素運動を取り入れた人たちは、首の血管の硬さが減少し、脳への全体的な血流が増加していることが判明しました。

酸素消費量が増えるほど脳の血流が増える!

詳細に調べていくと、有酸素運動で、酸素消費量が増加するほど、血管の硬さが減少し、それと同時に脳の血流の増加が大きくなることがわかりました。
しかし、ストレッチだけでは、こうした現象はみられなかったそうです。

脳の血流増加と記憶力は関係なし?

脳の血流が改善されるとなると、気になるのが「認知症リスク」ですね。
しかし、この研究では、有酸素運動で脳の血流が改善されたからといって、記憶やその他の認知機能が有意に変化したことは、確認できなかったそうです。
研究者たちは、試験の規模が小さく、期間も一年間だけと短いので、長期的に調査をする必要があるとのこと。
ただし、

脳の血流は、認知症との要因として複雑に相互作用が影響されている可能性があるので、少なくとも、一部の人たちにとって、運動は認知症予防になることは、大いに考えられることだ。

と述べています。
※参考:『アルツハイマー病学雑誌』

さいごに

脳の血流改善が、直接、認知症予防につながらなかったとしても、運動は毎日取り入れるべき習慣ですよね。
血流改善は、あらゆる肉体活動や思考活動の源ともいえるので、血流は常にサラサラにしておきたいですね。