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体重維持が安定していても筋力がないと大腸がん予防にならない?米・研究

安定した体重をキープしていると、「健康」だと錯覚しがちですよね。
しかし、こと「大腸がん」リスクに関して言うと、体重が安定していても、筋力がなければ意味はないようです!?
アメリカの最新・臨床栄養学研究の詳細を見てみましょう。

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体重の安定も大切だが、筋力も大切!

アメリカのルイジアナ州立大学の研究によると、安定した体重を維持していても、筋肉量が減少していると、「筋脂肪症」を発症した大腸がん生存者は、40%も早死リスクが高くなることがわかってきました。
研究では、ステージⅠ~IIIの大腸がん患者、約2,000名を対象に検証。
骨格筋量と体重は、診断時と平均15ヶ月後に測定されました。

安定した体重とは?

ここでいう、「安定した体重」とは?
診断時の体重に、プラスマイナス5%以内であることが定義されています。

解析の結果、安定した体重が、臨床的に意味のある骨格筋の損失を"覆い隠す"ことが明らかになったのです。
特に女性は、筋肉を失うことに対して脆弱でした。
安定した体重だった女性の5人に1人が「筋肉を失う」という結果に。
一方の男性は10人に1人未満であったとのことです。

サルコペニアと脂肪症の患者はさらに危険

また、全ての患者の中で、「サルコペニア」と「筋脂肪症」を発症していた患者は、より高い死亡リスクと関連していることもわかりました。
このことについて、研究者たちは、

身体活動が筋サルコペニアや筋脂肪症を防ぐために、最良の解決策を提供するかどうかを判断するには、さらなる研究が必要です。

と述べています。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』

さいごに

さらなる追跡調査が必要ではありますが、体重維持ができているので大丈夫!
という思い込みは、重篤な疾患を招く危険がありそうですね。
食べる量を減らすと、体重維持は実現できるかもしれませんが、筋力が低下しないように、程度な運動も習慣化しておきたいものですね。