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「食糧安全保障」は『栄養安全保障』の時代へ! アメリカ・研究

私たちが毎日食事でいただく食品は、「食糧安全保障」に基づいていました。
しかし、食糧の腐敗を防ぐ「防腐剤」などは、「食糧安全」には良くても、結局、加工食品の摂取が多い人々の健康を害してしまいました。
これからの時代は「食糧安全」ではなく、人々の健康と福祉の観点から『栄養安全保障』の時代へと移行していくようです!
アメリカの研究報告を見てみましょう。

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これまでの「食糧安全保障」とは?

1960年代のアメリカは、第二次世界大戦後の飢餓や食糧難が主要な問題として背景にありました。
しかし、1990年代に入ると、「飽食の時代」と呼ばれるほど、様々な食品が登場し、豊かになりました。
そうして生まれたのが食品の安全を保障する「食糧安全保障」です。
この制度は、単に食品の詳細情報にアクセスできるだけで、健康的で栄養のある食品であるかどうかまでは保障されていません。
そこで今、アメリカで検討され始めているのが『栄養安全保障』です。
この提唱は、アメリカの米国医師会が刊行する『米国医学開始(JAMA)』によるもので、これからの時代は、健康的で栄養のある食品にアクセスできるべきだ、と考えられています。

「食糧安全保障」で人々は不健康に?

これまでの「食糧安全保障」の概念は、国民が安全で栄養価が高く、個人の好みと一致する食品のアクセスと、安価に手に入ることに焦点が当てられていました。
しかし、実際は、そうした食品で健康を害してしまう人々が続出し、昔は少なかった肥満や糖尿病、ガンといった生活習慣病が蔓延することになりました。
つまり、国の政策や解決策で、「栄養価の高さ」が見過ごされてしまっていたのです。

『栄養安全保障』とは?

一方の『栄養安全保障』は、食品の質を重視するもの。
これまでは、食品の質よりも量に重点が置かれていました。
タフツ大学の研究チームも参加し、『栄養安全保障』を、病気を予防し、必要に応じて治療しながら幸福を促進する食品や飲料の一貫したアクセスが可能となる施策にするとのこと!

また、栄養価の高い食品情報のアクセスと入手可能性、そして手ごろな価格とも定義しています。
『栄養安全保障』は、食品がすべての人々に栄養を与えなければいけないことを認識できるよう、より包括的な見方を提供するシステムになるようです。

食品はすべての人にとって健康的であるべき!

この施策を提唱している研究者たちは、

『栄養安全保障』は、「食糧安全保障」の目的も組み込んでいますが、全ての人にとって健康的で、栄養価の高い食べ物や飲み物の必要性をさらに重視しています。
全てのアメリカ人のための栄養状態を、安全に保障できるという新たなフォーカスは、食糧だけではなく、全ての人たちに良い情報を提供するという、本当の解決策を結晶化することを目的としています。

と述べています。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』

さいごに

アメリカでこうした施策が実行されると、日本も影響を受けそうですね。
とても健康的で有意義な施策なので、ぜひ日本でも取り組まれることを願います。