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健康的な生活習慣は"全て"の糖尿病患者に有益ではない?アメリカ・研究

肥満者やⅡ型糖尿病患者の患者は、減量や運動習慣といったライフスタイルの改善は、有益だと言われています。
しかし、血糖制御が不十分な一部の人たちにとっては逆効果になる事例もあるそうです!?
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。

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ライフスタイルの改善は全ての患者に有益ではない?

アメリカのウェイクフォレストバプテスト医療センターなどの共同研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
以前より国立衛生研究所の調査によると、集中的にライフスタイルを改善した糖尿病患者は、症状を軽減することが発見されていました。
しかし、研究チームは、この研究成果を再評価したのです。
その結果、85%の人たちには、有益でしたが、一部の人たちにとっては、改善どころか不利に働く事実が浮上してきたのです。

血糖コントロールが不十分な場合は……?

この一部の人たちとは、「血糖コントロールが不十分な人たち」を指します。
こうした人たちが、減量や運動習慣といったライフスタイルの改善を行っても、逆に心血管系の疾患リスクを高めることが判明したのです。
肥満者やⅡ型糖尿病患者に関しては、やみくもに、ライフスタイルの改善を指示する前に、まず、血糖降下薬など、代替オプションを検討する必要があるようです。

10年に及ぶ約5,000名の分析結果よりわかった事実

研究では、さらに10年間の肥満者とⅡ型糖尿病患者、約5,000人分のデータも解析。
カロリー摂取量の減少と身体活動の増加による体重減少を焦点に、データが解析されました。
この検討で、研究者たちは、対象者を4つのグループに分けて解析しました。
そのうちの1つのグループが「血糖コントロールが不十分な人たち」です。
冒頭で述べたように、この人たちは対照群と比較して、心血管系疾患のリスクが85%高いことが確認されたのです。

他の3つのグループは、致命的な心血管疾患リスクの増加には関連してなかったとのこと。

糖尿病予防のライフスタイルは関心が高まっているが……?

今は、肥満予防や糖尿病予防のライフスタイルが、世界中で注目されています。
しかし、この研究で、こうしたライフスタイルの介入で、むしろ状況を悪化させてしまう人たちが15%もいることが判明したのです。
この研究は、こうした発見の最初の研究発表となるそうです。
※参考:『糖尿病治療』

さいごに

ライフスタイルの改善は、日本でも見直されている習慣の一つですね。
やみくもに減量に励んだり、運動習慣を取り入れる前に、まずは、肥満や糖尿病が疑わしい方は、血糖コントロールが不十分か否かを確認する必要がありそうですね。