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思春期に加糖飲料を飲みすぎると!成人後の記憶障害に?アメリカ・研究

甘いジュースはお子さんの大好物であったりしますが、そのまま思春期になっても飲み続けていると!?
成人後の記憶障害につながるそうです。
大人になってからも甘い砂糖入りのコーヒー・紅茶をはじめ、清涼飲料、スポーツドリンクが手放せない人は要注意です!
アメリカの最新研究を見てみましょう。

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思春期の加糖飲料は成人後の記憶障害に?

アメリカの南カリフォルニア大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
ラットを用いた実験によると、加糖飲料の摂取は、腸内細菌が関係し、その結果、脳の記憶障害に結びついているようです!?

好きなだけ加糖飲料を飲んでいたマウスの成獣後は?

研究では、思春期のラットを二つのグループにわけ、一方には好きなだけ加糖飲料を飲ませ、もう一方には水をあたえました。
約一か月後に成獣(人間でいう成人)したマウスの脳を観察すると……!?
「海馬」という記憶を司る分野に、違いが発見されたのです。
また、研究では、鼻周囲皮質と呼ばれる領域でも記憶機能の検査を行いました。
その結果、加糖飲料を飲んでいたラットたちは、脳の海馬で記憶障害が見られたとのこと。
一方の鼻周囲皮質での記憶障害は、どちらのグループのラットにも見られなかったそうです。

加糖飲料は腸内に影響?

その後、両方のグループのラットの腸内細菌叢を調査した結果、加糖飲料を飲んでいたラットは、悪玉菌として知られる「Parabacteroides distasonis」と「Parabacteroides johnsonii」という腸内細菌が増加していました。
この2つの悪玉菌を、水だけを飲んで成長したラットの腸に移植したところ、加糖飲料を飲んで成長したラットと同様に、海馬での記憶障害が起こったようです。
また、細菌を移植したラットは、鼻周囲皮質での記憶障害も見られたとのこと。

加糖飲料は特定の悪玉菌を増やして脳に障害を?

この結果をふまえ、加糖飲料は腸内細菌叢の全体ではなく、前述した特定の2種の悪玉細菌が出現することによって、脳機能に変化をもたらすことが確認できた、世界初の研究結果となるそうです。
※参考:『トランスレーショナル精神医学』

さいごに

ラットでの動物実験の結果ですが、ラットやマウスなどの「齧歯類(げっしるい)」動物は、人間と同じく、体内でビタミンCを合成できないなど、生体構造が非常に似ています。
そのため、ラットやマウスでの動物実験の結果は、これまでにも人間で似たような経過が見られました。
お子さんにジュースを与えたり、カッコいい清涼飲料水のCMの影響で甘い炭酸水やエナジードリンクを飲む癖がつくと、成人後に記憶障害を招くかもしれません。
大人になってから、物忘れがひどくなった! という方は、もしかしたら若いときの甘い飲料が原因かもしれませんね。