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思い込みも大事!?気分の若い高齢者はストレスが少ない?ドイツ・研究

高齢者であっても、ステキに年を重ね、実年齢よりも10歳も20歳も若く見える方も多いですよね。
こうした方々は、運動や食事、おしゃれなどの努力もさることながら、「自分を若い」と心底、信じていることも若さの秘訣なのだそう!
さらに! ドイツの最新研究によると、こうした方々は認知症リスクも低く、体内の炎症も少なく、何らかの病気による入院のリスクも低く、健康寿命も長く、長生きする傾向が高いそうです!

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自分を「若い」と信じ込むことで様々なストレスを回避?

ドイツの老人病センターなどの共同研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
研究チームは、40歳以上のドイツ居住者を対象とし、高齢に関する様々な知覚問題やストレスについて調査しました。
そのうちの約5000名の高齢者を対象に、3年間の追跡調査を実施。
この調査では、人々の生活の中で知覚されるストレスの量と、「歩く」「着替え」「入浴」など、日常の活動で、どれだけ制限があるのかの機能的健康度についての質問も含まれていました。
また、対象者は、「あなたは何歳だと思いますか?」という質問に答えることによって、彼らの主観的な年齢も回答してもらいました。
その結果、実年齢よりも若い、と答えた人ほど、健康度が高いことがわかったのです。

日常生活のストレス度が高いほど実年齢よりも老け込む?

データ解析の結果、平均して、人生でより多くのストレスを報告した人ほど、3年間で機能的健康の急激な低下が見られました。
また、ストレスと機能的健康の低下の関連は、年齢が高い人ほど多いこともわかりました。
つまり、大半の人たちは、ストレスを感じやすく、実年齢よりも老け込む傾向にあるようです。

自分を若く感じる人の特典とは?

一方で、暦年齢よりも、自分を若く感じる人たちも一定数、存在します。
こうした人たちの特徴は、ストレスと機能的健康の低下はほとんど見られず、「自分を若い」と信じ込むことで、心身に保護効果が働き、健康維持に寄与しているようなのです。
最も年長の参加者が、「自分を若い」と信じている方で、心身への保護効果が充分に発揮されていたようです。

機能的健康は加齢と共に低下するが……!?

一般には、身体の機能的健康は、加齢と共に低下すると考えられています。
しかし、この推移は様々なバリエーションがあり、「自分が若い」と信じ込んでいる人ほど、長期的に健康へのケアを怠っていないことも観察できたとのこと。
「自分が若い」と思っている人ほど、ストレスによって引き起こされる害を、自ら減らしています。
また、高齢者の健康を改善すると言われている運動習慣を続けていたり、暴飲暴食を避けたりといったことを当たり前のようにこなしているようです。

年齢差別や固定観念に対抗しよう!

また「自分を若い」と信じている人たちは、年齢差別や否定的な年齢の固定観念に対抗している傾向もみられるとのこと。
これをヒントに、高齢者の若返りと健康維持には、老化に関する肯定的な見方を促進する広告キャンペーンなどが効果的なのではないか? と推測されています。
こうした機会が増えると、人々が若く感じるのに役立つ可能性があります。
また、より一般的なストレス軽減介入と、ストレス管理トレーニングが、高齢者の機能的健康の喪失を防ぐことになる、とも考えられています。

主観的年齢と暦年齢の理想的なギャップを利用しよう!

この結果をふまえ、研究者たちは、

主観的な年齢と暦年齢の間の理想的なギャップを理解するのには、より多くの研究が必要です。
ある年齢までは「若く感じる」ことが、実際の健康年齢を維持するのに役立ちます。
しかし、主観的年齢と暦年齢の間のギャップが大きくなるにつれて、その利点は減少するものです。
ある程度若く感じることは、機能的な健康の結果につながりますが、あまりにも『若すぎると感じ』ことは、逆に精神年齢の低下や適応性の低さにつながる懸念もあります。

と述べています。
※参考:『心理学と加齢』

さいごに

「加齢」は誰にでも訪れる平等の経過です。
それに抗うことなく、心身のアンチエイジングに努め、-5~10歳を目指して、運動や食生活に気を配るのがベターと言えそうですね。
年を重ねて悲嘆にくれるのは、ストレスになりますが、逆に年を重ねることに抵抗し、「自分の年齢を認めない」のもタブーということですね。