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魚油が多くリノール酸の少ない食事で「頭痛」を減らせる? 米・研究

「頭痛持ち」の方に朗報です!
脂身の多い魚介類を豊富に食べていると、頻繁な片頭痛に苦しむ人々の頭痛の回数を減らすことができるようです!?
いくら野菜ベースの脂肪が少ない食事でも、DHAやEPAといった魚油由来の脂肪酸が不足すると、頭痛の改善にはならないようですね。
アメリカの最新・老化研究の詳細を見てみましょう。

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リノール酸の多い食事は頭痛を悪化させる!?

アメリカの《国立老化研究所》の研究により、冒頭のような事実がわかってきました。
研究チームは、リノール酸と慢性疼痛の影響に関する、以前の研究データを拡張調査するため、今回の研究に踏み切りました。
リノール酸は、アメリカの食生活では欠かせない、コーン油、大豆油、菜種油、キャノーラ油の他、いくつかのナッツ類から得られる多価不飽和脂肪酸の総称です。

リノール酸は12の脳神経を悪化?

以前の研究により、リノール酸は、体内の12の脳神経の中で、最大かつ最も複雑な『三叉神経』を悪化させ、片頭痛の原因となる「疼痛処理組織」や経路に、炎症を起こすことがわかっていました。
これをベースに、研究を進めていくと……!?
リノール酸が少なく、魚油や一部の植物油に含まれるオメガ3系脂肪酸のレベルが高い食事を摂っていると、片頭痛の原因となる組織や経路の炎症を和らげることができる、という事実が発見できたのだそう!

片頭痛が多い患者を16週間観察した結果

今回の研究では、頻繁に片頭痛を患う成人182名を対象に、16週間の食事介入を実施して、経過を観察しました。
対象者は、3つの健康的な食事メニューを、ランダムに割り当てられました。
健康的な食事とは、魚、野菜、フムス、サラダ、朝食アイテムを含む食事キット、ということです。
食事の組み合わせは、以下の3つです。

  1. 脂肪の多い魚、または、魚油を多く含み、リノール酸を低下させた食事
  2. 脂肪の多い魚とリノール酸を多く含む食事
  3. 米国人の平均摂取量を模倣し、リノール酸が多く、脂肪の多い魚や魚油の少ない食事

その結果、1の食事を摂った時に、ほとんどの患者の片頭痛が治まる事実が判明したのです。

食事の変更で片頭痛に苦しむ国民が救われる?

研究開始時では、参加者は平均して、月に16日以上も頭痛の日があり、1日あたり5時間以上の片頭痛に悩まされていたそうです。
また、複数の市販の頭痛薬を使用していたにも関わらず、生活の質は改善されなかったそうです。
しかし、食事調査を介入した結果、【1】のリノール酸が少なく、魚油または魚介類を多く含む食事に替えたところ、1日および1ヶ月の頭痛の割合が30~40%も低下する事実が判明したのです。
この結果をふまえ、研究者たちは、

食事の変更は、片頭痛の痛みに苦しむ何百万人ものアメリカ国民の救済に値すると言えます。
それは、我々が、日頃、食べている物が、痛みの経路に影響を与える可能性がある、という証拠にもなっているのです。

と述べています。
※参考:『英国医学雑誌(BMJ)』

さいごに

日頃の食生活を改善するだけで、頭痛持ちの症状が緩和するので、試してみる価値はありそうですね。
ヒトの体内の組織や神経も、日頃の食事から得た栄養成分で成り立っているので、当然ともいえる結果かもしれませんね。