世界中で不安や鬱状態など、精神的なストレスを抱えている人が増えていますね。
ドイツの最新研究によると、脳の機能改善には、屋外での散歩が一番とのこと!?
詳細を見てみましょう。
定期的な屋外の散歩は脳をリフレッシュ!
ドイツの《マックスプランク人類発達研究所》の研究発表によると、脳の構造と気分の改善には、定期的な散歩が一番! という事実がわかってきました。
散歩は、屋外の新鮮な空気に触れるため、脳の「前頭前野」という構造の改善に働きかけるようです!?
半年間、定期的に散歩を取り入れた生活を送ると……?
研究では、健康的な6名の成人に(男性一人、女性五名)、半年間、定期な散歩を取り入れてもらい、研究期間中、脳を280回もスキャンして、脳構造が、どのように変化するかの経過を観察しました。
対象となった人たちは、24~32歳で、ベルリン在住の方々でした。
その結果、参加者が屋外で過ごした時間帯は、大脳皮質の「前頭前野」の灰白質に正の関連が見られたとのこと!
精神疾患は「前頭前野」の灰白質領域が狭くなる……
多くの精神疾患は、脳の「前頭前野」の灰白質領域が狭くなることが知られています。
そのため、不安に陥ったり、イライラが募ったり、認知機能が低減したり、といった現象が起き、精神的に不安定になります。
「前頭前野」が正常または改善されると実行力が増す?
大脳皮質の「前頭前野」の部分は、
- 行動の計画と規制
- 認知制御
などを司る部分で、実行力の高い人たちの脳内構造とも言えます。
前述のように、この領域が狭くなると、様々な精神疾患症状が現れます。
「前頭前野」は屋外行動が多くなると改善に向かう?
研究チームは、カフェイン飲料や睡眠といった因子も含めて、データを調整しました。
すると、屋外で過ごした時間帯は、脳のスキャン画像より、他の因子に関係なく、脳にプラスの影響を与えている事実が明らかになったのです。
この結果を踏まえ、研究たちは、
この研究結果は、屋外で過ごすと脳の構造と気分が改善する事実を示していました。
これは、集中力、作業記憶、精神全体にも影響を与える可能性があります。
と、述べています。
※参考:『世界生物学的精神医学雑誌』
さいごに
屋外に出て、新鮮な空気を吸うことも、脳の改善に必要なようですね。
そのため、散歩だけではなく、公園、カフェやおうちなどのテラスやベランダで、読者やPC作業をするのも、脳の改善に良いかもしれません。
おうち時間が増えた昨今、屋外の新鮮な空気を効率的に取り入れ、散歩などの有酸素運動もプラスして、脳や精神面のダメージを、少しでも改善しておきたいですね。