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ハーブティーやベリー類が脳機能の損傷を防ぐ? アメリカ・研究

今週のお題「好きなお茶」

ハーブティーやベリー類(ブルーベリーやイチゴなど)の果物には、《ファルネソール》と呼ばれる化合物が含まれています。
その化合物が、脳機能の損傷を防ぎ、パーキンソン病を始めとした、脳疾患の予防や回復になるそうです!?
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。

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ハーブやベリー類の香りに注目!

アメリカのジョンズホプキンス大学の研究により、冒頭のような事実がわかってきました。
まだ動物実験の段階ではありますが、ハーブやベリー類の果物に含まれる化合物《ファルネソール》が影響しているとのこと。
この化合物は、これまでにも、食の香料や香水の原料として用いられていました。

ファルネソールには病気の進行を妨げる機能が?

ファルネソールには、病気の進行に関与するタンパク質の働きを、不活性化させる機能がありました。
その機能を確かめるため、研究班は、マウスを用いた実験を開始。
その結果、マウスの脳で、ドーパミンを生成するニューロンの喪失を防ぐことが確認されたのです。
ドーパミンは、分泌過多になると攻撃性が出ます。しかし、全く出てこないと、ヤル気や集中力がなくなります。

ドーパミンも大切な脳の機能

ドーパミンは、過剰分泌による攻撃性のイメージが強いので、悪く思われがちですが、ヒトの脳にとって、大切な物質です。
そのため、ドーパミンの生成を促すニューロンが喪失してしまうと、運動能力や認知能力に影響が出てきます。
そうすると、筋肉の硬直、錯乱状態、認知症やパーキンソン病といった特徴的な疾患を生み出してしまいます。

ファルネソールの能力は脳機能障害の救いに?

ハーブやベリー類に含まれる《ファルネソール》の機能を、今回の動物実験で確認できました。
研究者たちは、

《ファルネソール》、特定の脳機能障害の予防や回復に活路を見出しました。
《ファルネソール》を原料とした、パーキンソン病の治療薬の開発にも貢献できるでしょう。

と述べています。

パーキンソン病の人々の脳内とは?

パーキンソン病に罹患した人々の脳には、《PARIS》と呼ばれる、ドーパミンを生成するニューロンの働きを阻害する物質が蓄積されていると考えれています。
《PARIS》という悪性物質が邪魔をして、保護タンパク質の生成が遅くなり、ドーパミンを生成するニューロンが消滅してしまいます。
この《PARIS》の蓄積を、脳から排除してしまわないと、病気は一向に改善しないのです。

《ファルネソール》が悪性物質を除去してくれる?

研究班はパーキンソン病に発症しているマウスに、ファルネソール入りのエサを食べさせて、経過を観察しました。
対照群として、ファルネソールが入っていない通常食を与えられた、パーキンソン病マウスと比較しています。
その結果、ファルネソールを投与さたマウスは、パーキンソン病特有の行動障害が、改善傾向である事実が確認されました。
また、脳の状態をCTスキャンで確認すると、ファルネソールを投与されたマウスは、ドーパミンの生成が、通常レベル近くまで回復する事実もわかったのです。
※参考:『サイエンストランスレーショナル医療』

さいごに

ハーブティーやベリー類に含まれる《ファルネソール》。
聞きなれない化合物名ですが、脳機能や、筋肉の硬直の改善や予防に、効果が期待できそうですね。
ハーブティーや、果物好きな人は、おおらかなイメージがありますが、ファルネソールの機能のお蔭で、脳や筋肉の働きがスムーズだったのかもしれませんね。
加齢とともに、脳の機能や、筋肉の硬直は衰えがちです。
それでなくても、長引く巣ごもり生活で、運動不足も懸念されています。
おうちカフェタイムでは、ハーブティーやベリー類のフルーツを取り入れて、脳と筋肉の健康維持にも努めたいですね。