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アルツハイマーにはビタミンB12が有効か? アメリカ・研究

寿命が延び、人生100年時代と言われるようになりましたね。
ですが、100歳まで健康でボケずに過ごせる高齢者は、まだまだ少数派。
認知症やアルツハイマーは、加齢とともに、心配の種となりますね。
アルツハイマーは、脳に《アミロイドβ》という物質の悪影響により、発症します。
この物質の暗躍を妨げるために、栄養素のビタミンB12の存在が大きいようです!?
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。

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アルツハイマーの原因はビタミンB12でブロックできる?

アメリカのデラウエア大学による、動物実験で、冒頭のような事実が判明しました。
今回の実験では、線虫です。
線虫は、ここ数年、遺伝子研究などで使われており、ヒトと生体構成も似ているため、重宝されています。

ビタミンB12で線虫の麻痺状態が緩和!

アルツハイマーに関与するという毒性タンパク質《アミロイドβ》が脳内で発現すると、線虫は、成虫になってから36時間以内に麻痺状態となります。
この状態は、ヒトでいう、アルツハイマーに罹患した状態を指します。
しかし、今回の実験で、線虫の餌の中に、ビタミンB12を豊富に賛成する菌株を入れた場合、該当の線虫は、麻痺の状態が大幅に抑制される事実が、確認されたのです。

線虫とは?

ここで、実験に用いられた線虫をご紹介しましょう。
実験では《C.エレガンス》という種類の線虫が使われました。
体長約1mmの、細長い透明の虫です。
土壌に生息し、微生物をエサとして生き延びています。
1970年以降、この虫は、生体システムの単純さが重宝され、細胞生物学や病気を研究するためのモデル生物として、さかんに用いられてきました。

線虫もアルツハイマーに?

C.エレガンスも、ヒトと同じく、アルツハイマーに罹患します。
前述のアミロイドβの悪影響で、脳細胞に毒性作用を引き起こします。
すると、エネルギー低下、細胞の発電所と呼ばれるミトコンドリアの断片化、そして過剰なフリーラジカルによる酸化ストレスを引き起こして、麻痺状態となるのです。

そこで! ビタミンB12の出番?

今回の研究では、線虫の状態を鑑み、線虫のエサとなる微生物に、ビタミンB12を産生する微生物を採用しました。
すると、ビタミンB12が不足していた線虫に、ビタミンB12を与えると、麻痺の速度が、極めてゆっくりに変化したのです。
ビタミンB12が十分な線虫は、細胞内のエネルギーレベルが高く、酸化ストレスも低くなっている事実も、確認できたそうです。

アルツハイマーの治療法に繋がるかも?

この結果をふまえ、研究者たちは、

現在、アルツハイマー病の効果的な治療法はない、とされています。
加齢など、変えることができない特定の要因もありますが、食べ物のコントロールは、年齢に関係なく実行することができます。
人々が病気の発症に影響を与えるために、食事を変えることができれば、それは素晴らしいことです。

と述べています。
※参考:『細胞レポート』

さいごに

ビタミンB12を含む食品は、肉類のレバーやしじみやあさりなどの貝類、そして、今が旬のさんまやサバにも含まれています。
海苔にも含まれているので、これらの食材を含んだ和食で、摂取できるでしょう。
ビタミンB12は、野菜や果物にはほとんど含まれていないので、こうした食品から摂るようにしましょう。
ビタミンB12についての詳細は、こちら!