人前に出ると、あがってしまい、自分の意見を言えなくなってしまう経験はありませんか?
逆に、人前でも堂々とした態度で、いつも以上に実力を発揮する人もいます。
この違いは?
アメリカの最新研究によると、日頃の食事が影響しているようです!?
あがり症の人は、統計によると、《偏食》の人が多いようですね。
詳細を見てみましょう。
偏食の人は社会不安のレベルが高い?
アメリカのボウリンググリーン州立大学の研究により、冒頭のような事実がわかってきました。
今回の研究は、
「食べ物の好き嫌いの激しさ」
×
「人の性質」
との関連が、大学生を対象に調査されました。
偏食の自覚がある人ほど、人の評価に恐怖を感じる?
「自分は偏食だ」と自覚している人は、そうでない人たちと比べると、食物繊維や野菜の摂取量が、大幅に少なく、社交不安のレベルが高い傾向だったそうです。
社会不安とは?
社会不安とは、日常行動の中で、他人に評価されることに対して、恐れを抱くことを言います。
《偏食》の定義とは?
偏食は概して、身近な食べ物と、新しい食べ物の両方を拒絶することとして、定義されています。
これは、子供によく見られる傾向です。
しかし、これが青年期から成人期まで続く場合があります。
偏食と食事摂取傾向を調査!
今回の研究では、偏食と食事摂取との関係、および社会不安、生活の質、好き嫌いの激しさによる苦痛など、これらに関連する可能性のある心理社会的結果が調査されました。
大学生の約40%が偏食!?
対象となった大学生は、約500名。
そのうちの約40%の学生が偏食でした。
さらに、このうちの65%が、食べられる食品が10種類未満しかない、と答えたそうです!
偏食は、確実に社交不安と関連!
偏食は、社交不安に加えて、総体的および状況的な苦痛と生活の質の低下に関連している事実もわかりました。
偏食の人の課題として、
- 食べられる食べ物を見つけること
- 食べないこと
- 一緒に食事をしている他の人
- 極端な食事計画
などの特徴が見られました。
偏食にも利点がある?
偏食であった学生の言葉には、興味深い発言もありました。
「偏食にも利点がある」のだそうです。
前項にあげた課題とも、共通点がありました。
例えば……!?
食べられる食品を見つけることの難しさは、食べ物やレストラン選びを気軽に楽しむのとは、反対のものとなります。
しかし、偏食の人たちは、こうした状況を《利点》だと考えているのです。
成人期の偏食は多面的な現象
こうした定性的な結果は、成人期の偏食が多面的で複雑な現象であることを示唆しています。
また、調査結果でわかった課題と利点の変動が、
- 年齢
- 性別
- 社会的支援
などの変数に依存する可能性があることも、示唆していました。
偏食はどのように摂食行動と関連していのかが課題
この結果を踏まえ、研究者たちは、
概してこの研究は、若年成人における偏食の結果に、もう少し光を当てて、将来の研究において、偏食が摂食行動と、どのように関連しているかを特定することが、今後の課題となります。
と述べています。
※参考:『栄養教育行動雑誌』
さいごに
若者の偏食は、日本人にも多いことでしょう。
ベジタリアンやお肉が食べられない、といった健康的な偏食ならいいですが……
ハンバーガーしか食べない、食事はお菓子で済ませている、といった偏食だと、生活習慣病の恐れがあるので、気を付けたいですね。
偏食者の特徴は、食物繊維や野菜の摂取が、極端に少ないようなので、《あがり症》の方は、こうした食品を取り入れると、改善するかもしれませんね。