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アメリカ国民の子供は93%が野菜不足!? 野菜嫌い克服法はある? 米・研究

お子さんに野菜や果物をバランスよく食べさせたい!
というパパママの願いは、世界中、どこの国でも共通の悩みのようですね。
アメリカの最新・臨床栄養学の研究によると!?
「料理の半分は野菜・果物」を心掛けると、うまく行くそうです。
詳細を見てみましょう。

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アメリカの子供のほとんどが野菜・果物不足

アメリカのペンシルベニア州立大学の研究によると、お子さんにバランスよく野菜&果物を食べてもらう方法、冒頭のようにすることが、一番の得策のようです。
この結論に達すために、研究チームは、以下の事実を着目して、調査を開始!

《米国疾病管理予防センター》のデータによると、アメリカ国内の子供のうち、

  • 野菜を十分に食べていない子どもは93%
  • 果物を十分に食べていない子どもは60%

この事実をふまえ、研究チームは、子供たちの野菜&果物の摂取量を増やすには、「戦略」が必要だと痛感したそうです。

子供の保育所や小学校のメニュー改善が必要か?

研究チームは、保育所に通う3~5歳の子供を対象に、給食やおやつで提供する食事内容を変化させると、どのように食品の摂取量が変わるかを調べました。

以下の2つの方法が試されています。

メニュー改善の2つの方法とは?

  1. 《増量法》提供する野菜&果物の量を50%増量
  2. 《置き換え法》野菜&果物の提供料を50%増やした上で、それ以外の料理を同じ重量分だけ減らす。

どちらも野菜&果物の量を増量していますが、エネルギー密度の低いものを使用した、とのことです。
1に関しては、単純に野菜&果物量を増やしたパターン。
2に関しては、野菜&果物に置き換えたパターン。
ということになります。

《置き換え法》で子供の野菜&果物摂取量が増やせる?

2つの方法を、それぞれ5日間実施し、通常メニューでの摂食状況と比較してみました。
それぞれの野菜&果物の摂取量は、以下のような結果になりました。

  • 《増量法》では?
     野菜の摂取量が24%増、果物は33%増
  • 《置き換え法》では?
     野菜の摂取量が41%増、果物は38%増

《増量法》はカロリーオバーになる?

さらに細かく調査を進めると、《増量法》は、通常食に野菜&果物の摂取量を増やしたので、子供たちの摂取エネルギーが5%増量する結果となりました。
《置き換え法》だと、摂取エネルギーは6%減となります。
成長期の子供の場合、必ずしも摂取エネルギー減が良いとは限りません。
しかし、余分なカロリーを増やすのは、小児肥満の懸念が出てくるので、できる限り、《置き換え法》で、野菜&果物の摂取量を増やすほうが良いようです。

果物の摂取量は増やしやすいが……

この結果をふまえ、研究者たちは、

果物の摂取量を増やすのは、成功したと言えます。
しかし、野菜の摂取量は、増えたものの、推奨量には達していません。
野菜の摂取量をさらに増やすには、保護者や教職員の工夫が必要となってきます。

と述べています。

子供の空腹時に野菜&果物を!

研究者たちが、推奨する、子供たちの野菜摂取量の増やし方とは?

まず、食事のはじめや、おやつタイムなど、子供たちがお腹がを空かしている時に、野菜や果物を提供すると良いとのこと!
果物はそのまま、おやつとなりますね。
野菜の場合は、料理に混ぜ込んで、野菜の形がわからないようにして、摂取量を増やすと良いとのこと。
例えばマカロニグラタンのマカロニに、カリフラワーやカボチャを混ぜる。
果物や野菜のすりおろしを、おやつのホットケーキやクッキーに混ぜて作るなど。
普段、慣れ親しんでいる食べ物の美味しさを損なわなければ、子供たちの野菜&果物の摂取量は増やせるでしょう。

ということです。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』

さいごに

サラダや煮込み料理など、野菜の形がわかると、お子さんにスルーされてしまうので、原形をとどめない形で、野菜を提供するのが良いようですね。
以前からこうした工夫は、日本のママたちの間でも取り組まれていました。
しかし、なかなかお子さんの野菜摂取量が増えていないのが現実。
お子さんの食生活は、保護者が管理する必要があるので、大人たちの、毎日の工夫が大切となりそうですね。