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『五匹の子豚』がイチオシ! アガサ・クリスティー私のベスト10

今週のお題「読書の秋」

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由

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今年の目標の一つに、

アガサ・クリスティー作品100点を、読み返す!

を掲げていましたが、まだ60冊……。

読み返した作品の中で、私のアガサ・クリスティー、ベスト10をご紹介します!
誰もが知る名作もありますが、マニアしか知らない、隠れた名作もあります。

アガサ・クリスティーは薬剤師であり、美食家でもありました。
そのため、毒草のトリックや、美味しそうなスイーツやイギリスの郷土料理の描写も必見です!

一位から順番にご紹介します。

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1位 『五匹の子豚』ポアロ

物語全体が、物悲しくも美しい描写で、謎めいています。
主な登場人物5人それぞれが、大切な誰かが、犯人だと思い込み、庇い合います。
「自分を犠牲にしてでも、大切な人の立場を守りたい!」
という強い思いで、本当は犯人ではない人が、「自分が殺した」と自供して死刑になるのですが……。
思いは空しく、庇った本人は真犯人ではありませんでした。
実の犯人は? とっくに時効を迎え、成功した人生を送っていました。
それは誰か? 名探偵ポアロが、時効を迎えた事件に挑みます。
最後まで目が離せない、込み入ったストーリーが魅力! 超名作です。

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2位 『ポケットにライ麦を』マープル

ロンドンに本社を置く、名門会社の創設者が、勤務中の午前のお茶の時間に急逝。
毒を盛られていました。
朝食時に食べたマーマレードの中に毒が仕込んであり、数時間を経て、亡き者に!
赤い実をつける《イチイ》という庭木から摂れる毒素が原因でした。
仕込めたのは誰?
父親と折り合いの悪かった長男、親子ほど年の違う財産目当ての美しい妻? 美人秘書? 自宅のメイド? 外国で暮らしていた次男?
性格の悪い創業者に殺意を持つ人は、身近に大勢いました。
しかし、妻、召使いなど、容疑者と思われる人たちも、次々と殺され……。
ラスト九割のところで「犯人は絶対この人だ!」と、思っていたのに、ラストは、予想もしていない人でビックリでした。
老婦人ミス・マープルの名推理が冴えています!

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3位 『白昼の悪魔』ポアロ

日本のミステリーの巨匠、江戸川乱歩氏も絶賛した作品。
イギリスの高級リゾート地で、富豪と結婚した女優が、真昼間に遺体となって発見!
生きた姿の目撃情報が多かっただけに、いつ殺されたのか?
どうやって殺したのか?
リゾート地の地理と、運動神経と、ファッションセンス。
突拍子もないトリックでありながら、納得感あるラストは、女性ならではの発想です。
昔の小さな事件を思い出したポアロが、共通点を見出して解決する名作です。

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4位 『そして誰もいなくなった』

はじめて読んだのは、小学3年生の時に学校の図書館で借りたハヤカワ児童ミステリーでした。
舞台はイギリスの無人島。
ある富豪が、無人島に豪華な別荘を建て、10人の男女が招待されます。
その10人は、過去に人を死なせていましたが、法には触れず、ヌクヌクと暮らしていました。しかし……・
マザー・グースの童謡にそって、一人ずつ、処刑されていきます。
最後は、全員死ぬのですが、殺される順番が後になるほど、恐怖感が増し……。
読者も背筋が凍るほど怖くなる名作です。
古い映画や、日本でもドラマ化されましたが、どれも映像作品はイマイチ!
この作品は、本で読むのが醍醐味なようですね。
名作中の名作なので、敢えて4位としました。

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5位 『アクロイド殺し』ポアロ

こちらも、クリスティーの代表作ですね。
ポアロと共に、地元の町医者が、犯人探しに大活躍!
地元の名士アクロイド氏が殺されましたが、その前に、あるお金持ちの婦人も亡くなっており……。
ゆすり? 不倫疑惑? 秘密隠蔽? 金銭問題?
また、アクロイド氏の財産を狙う親族も、アクロイド氏のお屋敷に居候しており、容疑者は身内と思われましたが?
最後の大どんでん返しが、あまりにも有名な名作です。
日本でもドラマ化されましたね。

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6位 『葬儀を終えて』ポアロ

イギリスの片田舎に屋敷を構える、老舗メーカーの創業者が病死しました。
ですが、そのお葬式に、創業者の歳の離れた末の妹が、20年ぶりに現れました。
「兄さんは殺されたんでしょう?」
というKY発言から、財産を狙う、創業者の弟夫妻、甥や姪、嫁などが大混乱!?
KY発言をした、末の妹も、数日後、惨殺死体となって発見されます。
イギリスの昔のお金持ちは、自ら働かず、お金持ちの親族の財産を当てにする風潮があるのでしょうか?
他力本願で生きようとする人間模様が、ある外部の女性の羨望となり……。
地味で目立たず、女中でもないのに女中扱いされてしまう、一見お人好しな女性に注目です!

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7位 『スタイルズ荘の殺人』ポアロ(デビュー作)

アガサ・クリスティーのデビュー作。
ご本人も、名評論家の面々も、あまり評価していない作品ですが。
私個人としては、名作の一つだと思っています。
クリスティーが得意とする、「犯人っぽくない人が、実は犯人だった」という手法は、まだ見られませんが、表面上の嘘や憎しみが、真実の愛であったり、その逆であったり、といった人間模様の描写が素晴らしい!

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8位 『パディントン発4時50分』

マープル作品の中で、一番人気! と言われる名作ですね。
日本でもドラマ化されました。
名門大学の理学部を卒業したのに、研究の道には進まず、家政婦の道を選んだ、副主人公の存在が魅力です!
外部の犯行と見えた、見ず知らずの女性遺体が、ある銘家の納屋で発見!
しかし、屋敷内の建物や、広大な敷地内の地理を理解していなければ、死体遺棄は難しい……
老婦人マープルが、高給で有能な家政婦を銘家に送り込んで推理する物語に目が離せません!
ラストの意外性には欠けるものの、日常の些細な出来事も、ミステリーの伏線になるんだなぁと感心した一冊です。

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9位 『ABC殺人事件』ポアロ

こちらもクリスティーの代表作として名高い作品ですね。
お話の中盤で、犯人と思しき人物が、色濃く描写されていますが、シーンの状況の描き方が上手いですね!
ラストの意外性も抜群でした!
日本のミステリーも、この作品手法をマネたものが多いそうですね。

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10位 『オリエント急行の殺人』ポアロ

先に、映画を観てから読んだので、私の中の順位は低めです。
映画は古いものも含めて3~4作品とも、面白い! と思いましたが、本で読むと、止まった電車内で、事情聴取が続くだけの物語なので、やや退屈してしまったのが、個人的な感想です。
ですが、アメリカで実際に起きた幼児殺人事件をモデルとし、華麗な復讐劇を、豪華列車で行う発想は脱帽です。

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私が、アガサ・クリスティーにハマる10の理由は

  1. 物語の舞台が、優雅であること
  2. 毒薬や殺人の描写が生理学的に正しく、よく勉強されていること
  3. 毒草や花の種類など、植物学にも明るい
  4. イギリスの郷土料理やスコーン、焼き菓子など料理の勉強にもなる
  5. 心理描写が絶妙!
  6. 物語の締めくくりは、コミカルで、おどろおどろしさがない
  7. 50~100年前の物語なのに、今でも色褪せずオシャレ
  8. ミステリーの女王と呼ばれているが、本人の性格は大人しくお人好しだと感じたところに親近感が持てた
  9. 離婚など人生の失敗も成功も経験しており、人の心の痛みがわかる人だと思えた
  10. 中には面白くない作品もあるが、「書き続ける努力」を生涯続けたこと

以上です。