健康診断のシーズンですが、《高血圧》の項で悩む人は多いですよね。
なんと!
オーストラリアの最新研究によると、高血圧の方は、脳の加齢速度も早くなる事実がわかってきました!
血圧の数値が10上がるごとに、約66日、老けるのだとか!?
詳細を見てみましょう。
血圧を正常に保つことは脳の加齢の予防に?
オーストラリア国立大学の研究によると、例え正常値範囲であっても、血圧が高めの方は、脳の加齢が加速するリスクがあるとのこと!?
今回の研究では、最適な血圧を保つことで、脳を実年齢より、少なくとも6ヶ月ほど若い状態を保てる事実が発見されたそうです!
12年による追跡調査
研究チームは、12年間に渡って、健康な中年成人335名を追跡!
対象者の年齢は44~64歳とのことでした。
期間中、2,000回に及ぶ脳スキャン画像データを分析して、脳の健康状態が評価されました。
対象者の血圧は、1人当たり、12年間で最大4回測定されています。
その後、血圧と「脳年齢」との関連が、解析されました。
追跡調査の解析結果とは?
解析の結果、追跡調査の期間中に、血圧の増加が確認されています。
血圧が、10mmHg上昇するごとに、なんど「脳年齢」は、65.7日も老化するする事実が発見されたのです!
一方で、血圧が上昇した人と比較して、理想的な血圧を保ち続けた人たちは、中年期までに6ヶ月以上も若い脳を保持していたのです!
最適な血圧値とは?
一般に135/85の血圧は、高血圧とされています。
また、《最適な血圧》とは、110/70と考えられています。
今回の結果に対し、研究者たちは、
《最適な血圧》を保っている人たちは、中年に達するまでに、6ヶ月以上若く見える「脳年齢」を持っていることがわかりました。
健診などで、「血圧が問題」と判定される前に、血圧が上がりすぎないように、人生の早い段階で、ライフスタイルと食事の変更を考えることが、最も重要です。
と述べています。
※参考:『加齢神経科学の最前線』
さいごに
「血圧上昇」の影響が、どのような機序で脳に影響を与えているのか?
それを解明するのには、時間がかかることでしょう。
脳の加齢とは「物忘れ」から始まり、早期認知症、アルツハイマー、記憶力や認知力の低下を指します。
そうならないためにも、20代、30代と、少しでも若い間に、生活習慣を改善する必要がありそうですね。
血流の良くなる野菜や魚介類、雑穀を取り入れたり、運動習慣を取り入れるようにしましょう。