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高齢女性の個食(孤食)は狭心症リスクが上がる? 韓国・研究

日本も高齢化や晩婚化が進み、各都道府県の都心部では、一人暮らしの人口も増えていますね。
そんな中、一人で食事をする「こしょく」《個食》《孤食》が問題視されています。
特に高齢女性の場合、狭心症のリスクが増加するようです。
孤食と狭心症には、どんな関連があるのでしょうか?
韓国の最新研究の詳細を見てみましょう。

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一人で食べることは高齢女性の狭心症リスクの増加に?

韓国のカトリック大学校などの研究によると、高齢女性が一人での食事を続けていると、狭心症のリスク増加につながる事実がわかってきました。
その理由は、女性の場合、歳をとるにつれて、主に、血管機能を調節する《エストロゲン》のレベルが低下するため、心血管疾患のリスクが、男性よりも上回るからだとか!?

健康的な食事だけでは狭心症リスクは下がらない?

その結果、世界各地で、様々な研究が進んでいました。
心血管疾患の発生率を減らすために、全体的な取り組みの一つとして、『健康的な食生活を送る』があります。
世界各国で、野菜や果物、魚介類の摂取が推奨され、健康的な食生活が見直されてきました。
しかし、これまでの研究では、食事内容ばかりが注目されていましたが、
「食事する仲間を持つことの重要性」については、見過ごされていました。
最近の社会環境では、これまで以上に、多くの人々が、一人で食事をしているのです。

一人で食べると健康的な食事も無意味なのか?

世界中で、1人で食べる人が増えている中、健康への懸念も高まっています。
先行研究では、1人で食べる頻度が高いほど、腹部肥満や血圧上昇のリスクが高まる、という事実が報告されています。

その原因は、食事内容よりも、食べるスピード!
1人で食事をすると、人々はより速く食べる傾向があります。
いくら健康に良いものを食べていても、よく噛まず、早食いしていると、身体での消化や代謝が悪くなるので、BMIや胴囲、血圧、血中脂質レベルの増加につながるのです。

一人で食べることはメンタルヘルスにも影響?

また、1人で食べる場合、会話がないので、メンタルヘルスにも影響を与える可能性があり、心血管疾患のリスク増加とも関連するそうです。

こうした背景を踏まえ、研究チームは、『韓国・国民健康・栄養調査』のデータをもとに、孤食と心血管疾患リスクの関連を調査しました。

高齢女性約600名の追跡調査からわかった事実とは?

2016年度の『韓国・国民健康・栄養調査』のデータより、65歳以上の閉経期女性、約600名を対象に、1人で食事をしている《孤食》と2人以上で食事をしている《共食》について、頻度を調べました。
データを解析した結果、《孤食群》の人たちは《共食群》の人たちと比べて、栄養表示への気付きや利用、インパクトが低いことがわかりました。
また、摂取カロリーや炭水化物、食物繊維、ナトリウム、カリウムなどの栄養成分の摂取が低いことも判明!
食事内容や栄養の偏りが見られ、その結果、狭心症のリスクも、《孤食群》の人たちでは、約2.6倍も高い事実がわかりました。

高齢女性の孤食は心臓病につながりやすい?

調査の結果、研究者たちは、

今回の研究では、一人で食事をしている高齢女性が、何らかの心臓病を患う可能性が高いことがわかりました。
一般に、高齢女性は、未亡人になる可能性が高く、収入が少なく、栄養摂取量が少ないという傾向があります。
社会経済的地位の低下と、社会的孤立によって、《生活の質》の低下やうつ病の発生率の上昇、健康状態の悪化に寄与している、と考えられます。
今回の結果は驚くべき事実ではありません。
一般に、女性は、男性よりも長生きです。
社会的に孤立している高齢女性が、有意義な社会的つながりを築き上げる方法を見つけることは、栄養だけではなく、全体的な健康も改善できるでしょう。
それと同時に、医療費の削減にもつながるでしょう。

と、述べています。
※参考:『更年期』

さいごに

韓国での研究報告ですが、社会状態は、日本でも似たようなものです。
1人での食事は、確かに、食べることに集中するので、早食いになりがちですよね。
身体に良い野菜や果物も、よく噛まずに飲み込むと、それらを消化したり、代謝したりするのに、体内の各機関は、余計な労力を使います。
健康的な食事をしているのに、太ってしまう方は、早食いや孤食が原因かもしれませんね。
特に高齢に差し掛かる女性は、1人での食事では、《よく噛む》ことを心掛けましょう。
また、友人、知人、親戚などとの食事の機会も、増やしてみましょう。