こんばんは。
ここ数年で、日本でも小麦粉による健康被害の認知度が高くなり、グルテンフリーの食品やレシピなどが出回るようになりましたね。
グルテンは、薄力粉よりもパンに使う強力粉のほうが強力で、腸壁にこびりつき、それが原因で頭痛や慢性の体調不良を引き起こすと考えられています。
全粒粉の強力粉なら大丈夫か? と思いきや、強力粉であれば全粒粉でもグルテンはパンなどの加工時に形成されるようです。
グルテンは、粉の状態では存在しないのですが、パンを捏ねる際に発生するタンパク質由来の物質となります。
私も血液検査の結果、軽度のグルテン不耐性が出ていたので、極力パン食は避けていましたが、もともとがパン好きなので、週に一度は食べています。
いろいろ調べた結果、《スペルト小麦粉》という古代小麦粉でパンや菓子を作っても、グルテンがほぼ形成されないことがわかってきました。
スペルト小麦粉はイギリスやドイツなど、ヨーロッパで栽培されており、日本の風土では、残念ながら育たない小麦粉だそうです。
古代のヨーロッパ各地で栽培されていた小麦粉の原型とも言われていて、別名《古代小麦粉》とも呼ばれています。
全くグルテンフリーとは言い切れないようですが、ゼロに近いようです。
私はいつも西武百貨店に入っている《富澤商店》さんで購入しています。
ネットでも購入できますが、1kgで2,000円近くします。
富澤商店の百貨店店舗なら、1kgで800円前後で購入できます。
普通のスーパーで購入できる強力粉と比較すると高価に思えますが、毎日ベーカリーでパンを買うことを思えば、スペルト小麦粉を使った自炊パンのほうが、はるかに安上がりだと思います。
スペルト小麦粉は、薄力粉と強力粉の中間のような感じで、薄力粉で作るスコーンや焼き菓子にも使えますし、酵母と組み合わせるとパンも焼ける優れもの!
パンの場合は、強力粉よりも少し緩くなるので、強力粉用のレシピに記載されている水分量(牛乳や豆乳も含む)よりも10mlほど少なくするとちょうどいい感じでした。
ホットクックで、簡単なパンが作れるので、早速挑戦してみることに!
以前から炊飯器パンをよく作っていたので、参考までに分量を載せておきます。
【ホットクック・パンの材料】(炊飯器でもOK)
- スペルト小麦粉(強力粉でもOK)200g
- ぬるま湯(40℃前後)または、ぬるく温めた牛乳か豆乳120ml
- 塩 3g
- A:白神こだま酵母ドライ 3g(一般のドライイーストでもOK)
- A:ぬるま湯(40℃前後)10ml(酵母用)
- A:きび砂糖(普通の砂糖や甜菜糖でもOK)10g(酵母用)
【作り方手順】
1、Aの3つの材料だけ小さな器に入れ、5分ほど置いて酵母を発酵。その後、よく混ぜ合わせる。
2、ホットクック(炊飯器)の内窯にAを含む材料をすべて入れて、ゴムベラなどで混ぜ合わせる。
※通常のパンの工程のように、捏ねなくてOKです。少し緩くても気にせず、次に進んでください!
3、ホットクックの《発酵》メニューを呼び出して、35℃40分に設定して一次発酵。
4、一次発酵が済むと、ガス抜きも兼ねて、ゴムベラで混ぜてから、生地を丸く整えます。もう一度35℃40分に設定して二次発酵。
※二次発酵が済むと、もとの倍ぐらいに容量が増えています。気泡が気になる場合は、ゴムベラで混ぜ合わせてガス抜きをしてください。
今回は、ガス抜きをせずに、そのまま調理スタートしました。
5、ホットクックの自動メニューから《小麦パン》を選択して、スタートボタンを押します。待つこと55分。
出来上がりは、上図の通りです。
ガス抜きをしなかったので、本当にできているの? と言う感じですが……
ちゃんと焼けています。見た目はケーキのようですが、フォカッチャのようなパンに仕上がります。
見た目はともかくとして、これがかなり美味しくて、スペルト小麦粉の香ばしい麦の香りがたまりません!
※ガス抜きをすると、表面のブツブツが少なくなります。
カットして、横から見ると、上図のようになります。
表面はカリカリ、中はもっちりとしていて、オリーブオイルとよく合います。
スペルト小麦粉は生成小麦粉よりやや茶色っぽいですが、栄養価が高いのでオススメです。ヨーロッパでは治療食でも使われているそうです。
ホットクックで作った《じゃがいものポタージュスープ》と一緒にいただきました。
バジルとゆで卵とトマトのサラダと、ゴールドキウイでビタミンとタンパク質も補給!
ホットクックのおかげで、休日の優雅な(?)朝食となりました。
ありがとうございました。
※このページに載せたパンのレシピは、SHARPホットクック公式サイトと分量が違います。