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館ミステリー好きにはたまらない!『硝子の塔の殺人』読書レビュー

おはようございます。
本日の読書レビューは知念 実希人さんの『硝子の塔の殺人』です。
知念 実希人氏の作品は、はじめて読んだのですが、現役の医師でもある作家さんだけあり、殺害シーンや、死後の描写がリアルでした!
生理学や生化学のお勉強にもなりますね。

話題のミステリー作家なので、以前から気になっていたので、Audibleで耳読できて光栄でした。

私は、小学生のときから、江戸川乱歩やクリスティー作品の児童版を読むのが好きだったので、お屋敷での密室殺人事件&ナゾ解き系ミステリーは、大好きなのです。
ただ、館系ミステリーは古典に限る!?
と最新のものを読んでいなかったので、何事も古い考えはいけないなぁ~と思った次第です。

『硝子の塔の殺人』では、男装の麗人たる自称「名探偵」が登場し、語り手は、医師です。
一見、クリスティの『アクロイド殺し』のように、語り手も犯人も医師なのか?
と思いきや、どんでん返しがありました。
物語が始まった序盤に、犯人による殺害シーンがあので、『刑事コロンボ』風に、読者に最初にわからせたうえで、名探偵がナゾを解いていく様子を魅せるミステリーなのか?
と思ったら、それも違いました。

一見、館シリーズにありがちなミステリーのように見えるのに、新しいタイプの謎解き小説なので、最後まで頭の中は「?」マークでいっぱいでした。

また、古典ミステリーファンにはたまらない、世界の巨匠の作品の数々も登場するので、オマージュを上手に取り入れながら、新しい感覚の館ミステリーになっていました。

一代で巨万の富を築いた科学者が、とある地方の別荘に《硝子の塔》というお屋敷をたて、そこに名探偵、語り手の医師、ミステリー作家、出版社のミステリー編集者、霊能者、地元の名物刑事が招待されるシーンから始まります。

第一日目に主催者の科学者が猛毒を飲んで死去。
周りには自殺に見えましたが、犯人だけは自分の殺害がバレないかひやひや……。

おしゃべりな名探偵の推理。

お決まりパターンのようでいて、新しい感覚の館ミステリーを、ぜひAudibleで聴いてみてくださいね。

硝子の塔の殺人

硝子の塔の殺人

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