一日一食×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

江戸川乱歩『魔術師』『人でなしの恋』読書レビューとカフェごはんランチ

おはようございます。
昨日のランチは、会社近くのカフェで、ランチプレートをいただきました。

メインは、サーモンのムニエルとグリルチキン、ミニコロッケで、サラダもたっぷり!
スープを含むドリンクが飲み放題で、レインフォレストの有機コーヒーも選べました!

主食も、ごはんとパンが選べます。
少なめのごはんが選べるのも嬉しいですね。

栄養バランスの良いランチを、ごちそうさまでした。


さて、本日の読書レビューは、ミステリーの巨匠、江戸川乱歩『魔術師』と『人でなしの恋』です。
オーディブルの『江戸川乱歩全集 第一巻』を耳読中なのですが、一巻にかなりの作品が収録されているので、自身の備忘録として、レビューしていきます。

江戸川乱歩『魔術師』読書レビュー

まずは、『魔術師』から!
大好きな明智小五郎シリーズです。
明智小五郎が、未来の奥様と出逢う小説でもあるので、要チェックですね。

時は、大正時代後半。
とある裕福な宝石商一家に、美男美女の3兄妹がいました。

二十歳前の末っ子の妹は、とても心優しく、身寄りのない10歳ぐらいの少年を引き取って、実弟のように可愛がっていました。
明智小五郎は、この宝石商の末娘と、都内の池で出会いました。
その池は、観光客がボートを漕いで過ごす、ちょっとした社交場となっていました。
ヒマなお金持ちも、よく利用している観光スポットです。

その時に、明智は、娘に相談を持ち掛けられ、年が離れているにも関わらず、ときめいてしまいます。

やがて、宝石商一家に、次々と殺人未遂事件が起きます。
長男、次男、そして末娘にも……。
3人の殺人事件の第一発見者は、なぜか、その家に最近、雇われた音吉じいさん、という爺やでした。

怪奇文書も届き、どうやら、一家は、誰かの恨みをかっており、一家絶滅の危機に瀕して知るようです。

明智が調査を進めていくと、犯人らしき一向が浮かび上がってきました。
その一座のお頭にも、美しい一人娘がおり、受け答えもキチンとしています。
明智は、宝石商の娘に恋心をいだきながらも、なぜかこちらの味方をしてくれる、一座の娘にも惹かれていきます。

その娘は、実父の恐ろしい犯罪に心を痛めており、罪を償ってほしいと考えていたのです。

最後のどんでん返しは、奇想天外です!

乱歩ファンなら有名なお話なので、明智小五郎、個人の結論だけネタバレしますと……

明智小五郎は、族の娘のほうと、結婚することになります。
さて、どうしてでしょうか?

宝石商の娘はどうしたのでしょうか?
音吉爺さんという爺やは、敵だったのでしょうか?

詳細は、ぜひぜひ本作を読んでみてください!

探偵小説の原点であり、今日の密室殺人ミステリーの古典でもあるので、伏線やシーンの設定、登場人物それぞれの個性が際立っていますね。
オーディブルでの耳読は、プロのナレーターさんの音読なので、迫力満点でした!


江戸川乱歩『人でなしの恋』読書レビュー

この作品は、ミステリーではなく、とある未亡人の告白書のような形で物語が進んでいく短編小説です。

大正時代は、まだまだ家同士が決めた、お見合い結婚が多く、語り手の女性も、親に逆らうことなく、ある旧家に嫁ぎました。
由緒ある武家の血筋で、旦那様も好男子で優しく、申し分ない結婚生活だと満足していました……。

語り手の夫人は、自身の容姿に自信がないので、好男子の夫が妾を囲うのではないか?
婚前に、女性とのうわさはなかったか?
など、随分と取り越し苦労をしますが、そのような様子はありません。

しかし、家族が寝静まった深夜に、必ず寝床を抜け出す習慣がありました。
最初は厠かと思っていましたが、それにしては長い時間です。
かといって、外出するほどの長時間でもなく、その気配もありません。

夫はどこに行っているのか?

ある晩、意を決して、夫人は、旦那の後をつけていきます。
屋根裏部屋へ行っているようです。
耳を澄ますと、話し声が聴こえてきます。
低~い女性の声も聴こえます。

女性を屋根裏部屋に匿っているのか?

次の日に、屋根裏部屋に行っても、人ひとり、外に出られる抜け道も窓もありません。

旦那が恋焦がれる相手は一体誰なのか?

さて、皆さまは、架空の物語の主人公やアニメの登場人物に、本気で恋焦がれたことはありませんか?
架空だとわかっているのに、その相手のことをアレコレと考えてしまう……。

『人でなしの恋』をはじめて読んだのは、多分、私が高校生ぐらいだったと思いますが、こんな恋もあるんだ!!!
と衝撃を受けたのを覚えています。

語り手の夫人は、未亡人なので、夫は亡くなっているのですね。
夫人は、「間接的な殺人を犯した」と、生涯、十字架を背負って生きていったのです。

小説なので、架空のお話なのですが、実際に、こんな人がいそうな……
切ない、やるせない、読後感がたまらない名作です。