おはようございます。
土曜日の読書タイムは、恒例のドリームコーヒーさんのシナモントーストとアイスコーヒーでした。
本日の読書レビューは、エドガー・アラン・ポーの『マリー・ロジェエの怪事件』。
先日、NHKのBS番組『プレミアム カフェ』で、エドガー・アラン・ポー特集の再放送(2009年)を観たので、まだ読んでいないポー作品に触れたくなったのです。
この作品も、世界初のミステリー小説と言われている『モルグ街の殺人』で活躍する、オーギュスト・デュパンが主人公です。
語り手は、前作と同じく、デュパンと共同生活を送る青年です。
モルグ街殺人事件の約2年後に、パリのセーヌ川でマリー・ロジェという若い美女の遺体があがります。
被害者のマリーは、母親と一緒に暮らしていました。
遺体の状況から、水死が原因ではなかったようで、明らかに他殺でした。
警察は懸賞金をかけて、犯人の行方を捜しましたが、数ヶ月たっても証拠も犯人と思しき人物も現れません。
一方、この物語の主人公である謎の紳士デュパン氏は……。
一時は、退屈しのぎに、パリの事件をくまなくチェックしていましたが、モルグ街殺人事件のあとは、しばらく静かな隠居生活を楽しんでいました。
そのため、この事件を知りませんでした。
しかし、モルグ街殺人事件を解決したことを覚えていた警視総監が直々にデュパンに連絡して、この事件の助言を求めます。
デュパンは、まず、被害者マリーの勤務先や交友関係の聞き込みを開始。
美しいマリーは、その容貌に魅せられた商人に取り入って、高級店で香水売りの仕事についていました。
マリーに言い寄ってくる男性も多く、同居する母親の話によると、失踪事件の前にも、家を空けたことがあったそうです。
その時は、しばらく友達の家に泊まっていたといって戻ってきたそうです。
母親は、まだ娘の死を受け入れておらず、娘はまたフラッと戻ってくる、セーヌ川の遺体は別人だと信じています。
デュパンは、聞き込み調査から、些細な証言や、戯言も緻密に分析して、ナゾを解いていきます。
デュパンが探り当てた真実とは?
この物語は、1838年にニューヨークで実際に起こった《メアリー・ロジャース殺人事件》がモデルになっているようです。
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