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『アガサ・クリスティー自伝(下)』読書レビュー

おはようございます。
本日の読書レビューは、『アガサ・クリスティー自伝(下)』です。
お気に入りのコーヒーショップで、昨日、この本を読み終えられたのは、光栄でした。
アガサ・クリスティーは、イギリス人らしく紅茶を飲みますが、実は、コーヒーのほうがお好きだったようです。
アガサがまとめた、コーヒーの本もありますし、『ブラックコーヒー』という戯曲も残していますね。

下巻では、最愛の母の死と、最初の夫アーチボルト・クリスティー氏との離婚からスタートします。
その後、アガサは、謎の失踪事件を起こすのですが、それについては触れられていません。
一人娘のロザリンドさん(シェイクスピアの『お気に召すまま』のヒロインから命名)が、6歳になっています。
当時の良家の子女らしくロザリンドは、寄宿学校に入るので、アガサは中東へ一人旅に出かけます。
かねてから《オリエント急行》に乗ってみたかったので、その目的もありました。
そこで、次の夫となる11歳年下のマックス・マローワン氏と出会います。
マローワン氏は、オックスフォード大学出身の考古学者で、中東の地の発掘調査中でした。
当時のアガサは、身長170cmで、体重も70kgもある大女だったそうです。
一方のマローワン氏は、小柄でした。
マローワン氏は、アガサにはじめて会った時から、妻になる人だと、直感していたそうです。

男性のほうが10歳以上も年下ということから、周囲に反対されましたが、アガサは、年の差以外に、他の面では、何も問題がないということに気が付き、結婚を承諾します。

前夫は、空軍、戦争、金融、ゴルフの話などで、アガサの好きな文学や詩、音楽などの教養はなくて、アガサもそんなものだと思っていました。

しかし、マローワン氏は、アガサと最初に出会った旅の道中で、アガサの好きな詩を暗唱してみせたり、シェイクスピアに詳しかったりと、教養面でもお話があったようです。

そして、マローワン氏の発掘調査にも、未知の世界が開け、楽しい興味の対象となったそうです。

下巻では、第二次世界大戦のロンドンの様子や、娘ロザリンドの結婚と孫のマシュー・プリチャードの誕生などが描かれています。

そして、代表作『そして誰もいなくなった』の誕生秘話、世界中で最も多く公演されている戯曲『ねずみとり』などの裏話なども!

この自伝を書いていたのは、アガサが75歳の時。
お話が前後する部分もありましたが、小説とは違い、普段のアガサは、物腰の柔らかい、思いやりのある老婦人だったと想像できました。

アガサが生み出した探偵は、ポワロさんの他に、素人探偵のミス・マープルがいますね。
しかし、アガサは、ミス・マープルをどうして誕生させたのか、ハッキリとは覚えていないそうです。
多分、『アクロイド殺し』の時に登場させていた、シェパード医師の姉キャロラインをモデルにした、とのこと。
設定は違いますが、性格や人柄は似ているかもしれませんね。

さて、1976年1月に85歳で、波乱の生涯の幕を閉じたアガサでしたが、84歳の時に、エリザベス女王に拝謁(はいえつ)しています。
『オリエント急行殺人事件』のロイヤル・プレミア・ショーでのことだったそうです。

 

アガサ・クリスティーの小説は、だいたい読破したのですが、ハヤカワ文庫の、クリスティー文庫の順番に読んでいました。
今度は、アガサが書いた順番に読み直していこうと思います。

さて、アガサの小説には、美味しそうなご馳走の描写や、イギリスのお菓子が登場します。
自伝にもいろいろ、書かれていました。
とにかく、よく食べるし、マローワン氏と一緒に、世界中の発掘現場に赴いていたので、食中りもよく起こしていたそうです。
そんなときは、断食していたそうです。ファスティングです!
やはり体調不良を治すには、ファスティングが基本ということは、昔の人なら当然の知識だったのかもしれませんね。
食環境の視点で読んでも、とても参考になる自伝でした。

気になる方はぜひ!

※Kindle版で本書を読んだのですが、下巻の表紙が、紙版と違い、アガサの肖像になっていました。写真左中央

 

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