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アガサ・クリスティー1924年短編『黄色いアイリス』『四階の部屋』『ジョニー・ウェイバリーの冒険』読書レビュー

おはようございます。
本日の読書レビューは、アガサ・クリスティーが1923年から1924年にかけて書き溜めた、短編小説より、『黄色いアイリス』『四階の部屋』『ジョニー・ウェイバリーの冒険』を、お届けします。
中でも『黄色いアイリス』は、数十年後、アガサがポワロさんの登場なしで、長編小説として残した作品のベースとなった作品なので、注目です!

黄色いアイリス

ある夜、ポワロが自宅で退屈そうにしていると、電話がかかってきます。
声の主は、女性で、今夜、ロンドンの、とある高級レストランに来てほしいとのこと。
中央のテーブルで、黄色いアイリスの花が飾ってあるので、すぐにわかるだろうとのこと。
名前も言わず、電話は切れてしまいました。

ポワロは、ただ事ではない申し出に、探偵の勘が働き、高級レストランに向かいます。
電話の声は、わざと声色を変えていましたが、若い女性のようでした。

ポワロが高級レストランにつくと、ある富豪の中年男性が、亡き妻をしのんで、夕食会を開いたようです。
亡き妻の妹や、親戚や知人が集まっていました。

招かれざる客のポワロでしたが、こちらのテーブルの招待客から、お招きがあったと、強引に席を作らせて、テーブルに着きます。
主催者の富豪男性は、快くポワロを迎えました。

さて、富豪男性のリクエストで、亡き妻の好きだった歌が、聴こえてきます。
テーブルに着いた人たちは、歌っている女性歌手の姿に見入っています。

富豪男性は、レストラン側にいろいろ、リクエストを指示するため、席を外していました。

そこへ、タキシードを着用した男性ウェイターが、シャンパンを配り始め、去って行きました。
しばらくすると、富豪男性が席に戻ってきたので、一同で乾杯します。

すると、亡き妻の妹が、急に苦しみだし、絶命しまいます……。
富豪の亡き妻が死んだときの状況と、そっくりです。

この中に犯人がいます。
しかし、ポワロは、死者が出たというのに、顔色一つ変えずに、推理を始めます。
死者を悼む様子もありません。
他の人々に、遺体に触らないよう指示し、退室させる始末です。

ポワロは、若い女性からの依頼で、このレストランに来たはずですが、死者を救うことができなかったのでしょうか?
どんなトリックが隠れていたのでしょうか?

最後の、あっと驚くどんでん返しは、約100年前の小説とは思えないほど、斬新です!

収録本

ポワロ登場! 4

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四階の部屋

ポワロが住んでいるロンドンの高級アパルトマンの四階に、とても魅力的な若い女性が引っ越して来ました。
どこかのご令嬢のようで、毎日のようにピアノの練習にいそしんでいます。
時々、女友達がやってきて、二人で歌ったり、伴奏したりと楽しそうです。

ご令嬢には、フィアンセがいるようです。
ある夜、ご令嬢のフィアンセとその友達、いつもの女友達と4人で、映画に行っていたようです。

ポワロが耳を澄ましていると、どうやら、鍵をなくして、家に入れないようです。
男性陣二人は、アパルトマンに備え付けの、石炭用のエレベーターをつたって、部屋の中から鍵を開けると提案します。

女性二人は、楽しそうに階段に座って、歌をうたいながら待っています。
しかし、思ったより時間がかかっているようです。

男性陣二人は、階数を間違えて、どうやら3階にの部屋に入ってしまったようです。
また石炭用のエレベーターに乗り直して、4階の部屋にたどり着き、4人は無事に部屋の中で合流できました。

しかし、令嬢のフィアンセの手には、ベッタリと血のりがついています。
赤いペンキではなく、血液のようです……。
3階の部屋に、間違えて入った時に、ついたようです。
3階では、何か異変が起きていたのでしょうか?

男性二人は、意を決して、また3階の部屋を見に行くことにしました。
すると……。
ある女性の遺体が、カーテンの陰に隠れていたのです。
フィアンセは、玄関のドアに行く際、何かにつまずいて、手をついたので、その女性の血液のようです。

男性二人は、女性二人の部屋に引き返し、何やら話し合っています。
そこで、ポワロは5階の部屋から出てきて、4人の会話に割って入ります。

3階に住む女性は、いったい誰だったのでしょうか?
四階に住む女性のカギは、偶然、無くなったのでしょうか?

頭をフル回転させて、集中して読むと、かなり楽しめる作品です!

収録本

ポワロ登場! 4

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ジョニー・ウェイバリーの冒険

ロンドン郊外の高級住宅街に、ある実業家のお屋敷がありました。
実業家には若い妻と、5歳になる坊やがいます。

屋敷には、数日前から、息子を誘拐するという脅迫状が、連日のように届いていました。
若い妻は、心配で、神経が衰弱してきています。

夫のほうは、心配しつつも、仕事があるので、家を空けます……。
執事や召使など、使用人も何人かいるので、厳重体勢で、坊やを見守っていますが、やはり心配です。

警察に届け、そしてポワロにも依頼が舞い込みました。

いよいよ、坊や誘拐の当日となりました。
坊やがいつも遊んでいる今には、重厚な柱時計があります。
由緒ある古い柱時計で、今まで時間の狂いが生じたこともありません。

柱時計が昼の12時を打ちましたが、何事も起こりませんでした。
やれやれと、一同が、集まって、ただの脅しだったことに安堵しました。

夫人も、警察との質問の受け答えに忙しく……。

さて、ポワロは、時間まで、屋敷を離れて、街を散策していました。
自身の懐中時計を見て、屋敷に戻りますが、なぜか厳重体勢が解かれています。

ポワロの懐中時計が12時を指すと、坊やを乗せた車が、走り去りました!

一同、驚愕の中、その車を見送ります……。
性格な柱時計の時間を、その場に居合わせた一同は、信じすぎていました。
実は、30分、何者かによって、時間が早められていたのです。

柱時計には、ガラス製の重厚な鍵付きの扉があり、触れるものは、限られています。
家の主がなのか?
執事なのか?
それとも、外部の者が、屋敷の誰かと内通していて、合鍵でも作っていたのでしょうか?

坊やは、生きて見つかるのか?
ポワロは、失態を犯したのか?

謎の行方は、読書で確かめてみてくださいね。

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