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知念実希人2017年『屋上のテロリスト』読書レビュー

今週のお題「わたしは○○ナー」

こんにちは。
私は、自身の勉強もかねて、毎日のように小説を読んでいるので、今週のお題では、「読書レビュアー」というところでしょうか?
さて、本日の読書レビューは、知念実希人さんが2017年に発表した『屋上のテロリスト』です。
第二次世界大戦後、ポツダム宣言を受諾しなかった日本が、東西に分裂したという設定の物語。
「もし●●だったら~」系の小説で、エンターテイメント性は抜群でした!

主人公は自殺願望の強い男子高校生

両親を亡くし、将来にも希望を見出せない、まぁまぁイケメンの男子高校生・彰人が主人公。
主人公は、「死」に対して、強い憧れを持っており、校舎の屋上に行って、自殺を決行しようと決意。
しかし、自称同級生という美少女・沙希に、声をかけられ、断念。
沙希は、彰人の命を救おうとしたのではなく、「どうせ死ぬなら、その前にバイトしてくれる?」というお願いで、声をかけました。

彰人のバイト内容は?

沙希は、日本を代表する大手財閥系企業《四つ葉》グループの会長に就任していました。
祖父が亡くなり、血縁が孫の沙希しかいなかったため、女子高生ながら、日本経済を動かせる存在でした。
沙希は、東西日本を統一しようと、東西の大統領に宣言して核をつかったテロを起こす計画があります。
それも、死者を一人も出さないで……!
そんなことできるのでしょうか?
彰人は、沙希のボディーガードに任命されました。

美少女に振り回される生きる希望を?

彰人は一人っ子でしたが、有名な花火師の祖父が健在でした。
両親の遺産があるので、高校の授業料も、大学進学費用も、当面の生活費も、心配はありません。
しかし、生きる目標がなく、死を選ぼうとしていたのです。
職人気質な祖父の後をついで、花火師になるという選択肢もありますが……。
沙希の計画が成功した暁には、東西日本を仕切る壁が破られ、豪華花火があがる予定になっていました。
花火は、無事、打ち上げられるのでしょうか?
沙希の計画は、1人の死者も出さずに、成功するのでしょうか?
そして、沙希はなぜ、彰人に声を掛けて来たのでしょうか?
彰人の自殺を止めたわけではなく、実は……!?
最後に、彰人と沙希の関係も解き明かされます!

さいごに

知念実希人さんの小説は、設定こそ違いますが、江戸川乱歩氏の小説のように、テンポが速く、「もしも」系の現実離れした設定がおもしろいですね!
現役の医師なので、生命の危機や、死にたいする人間の心の描写も的確です。
小説家デビューして、まだ10年ほどなのに、どの作品もヒットを飛ばし、個人的には、江戸川乱歩の再来のような気がしています。
今回も、楽しいエンターテイメント小説をありがとうございました!

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