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『ストーンサークルの殺人』読書レビュー ワシントン・ポーシリーズ2019年

おはようございます。
本日の読書レビューは、M・W・クレイヴン氏の『ストーンサークル殺人事件』です。
2019年に、英国推理作家協会賞最優秀長篇賞『ゴールド・ダガー』を受賞した作品で、日本でも大好評のようですね。
海外の人気小説は、なかなかオーディブルの聴き放題プランに入らないのですが、本作品は、先週10/21から聴けるようになりました! 早速の拝聴です。

イギリスの巡礼地『ストーンサークル』に中高年の遺体が!

イギリスには、各地に『ストーンサークル』と呼ばれる巨石の環状型の遺跡があります。
8~12世紀につくられたものが多く、キリスト教徒の巡礼のために作られたのだとか。
各地のストーンサークルで、次々と中高年の遺体が見つかるという怪事件が勃発します。
主人公は初老刑事ワシントン・ポー。
イギリス人でありながら、アメリカの首都がファースト名なので、子供のころからコンプレックスでした。この名前も、物語のナゾを解くカギに!?
4人の遺体があがりました、なんと5人目の予告は、ポー自身だったのです!

ポーの部下は二十歳の才女ティリー・ブラッドショー

ポーの部下には、若干二十歳の若さで、警察の分析官の職を得たティリー・ブラッドショー。
彼女は、16歳で難関ケンブリッジ大学で最初の学位をとり、他にも数学など数種類の学位を持つ才女!
ブラッドショーは、5分で難しい統計上の数値のプログラムを組んだり、主要高速道路を通過する、犯人の条件にあった車が通る確率を計算したりして、事件解決の大きな糸口を見つけてくれる頼もしい才女!
まだ二十歳なのと、勉強ばかりして、社会常識がないのが、玉に瑕ですが、警察上層部相手に、タメ語で話したり、子供っぽい行動をしたりと、微笑ましい一面も!
いつもハリー・ポッター風の分厚い眼鏡をかけていますが、眼鏡をとるとなかなかの美人のようです。

被害者は施設の少年失踪の関係者か?

4人の中高年の遺体は、ストーンサークルの巨石に、磔の刑で殺害されていました。
最終的には火あぶりにされ、中世の獄刑の再来のようです……
当初は、4人に関連性はないとされていましたが、共通点としては、社会的地位があり、そこそこ資産のある人物でした。
次のターゲットは、捜査にあたっているポー。
他の被害者と年齢も近く、ポーには父から譲り受けた田舎の屋敷と土地があったので、一応資産家でもあります。
ポーが捜査しているうちに、被害者4人は、ある少年グループの人身売買に関与しているようでした……
ポーは、その事件について、知ってはいましたが、捜査など関与したことはありません。

4人の少年のその後

数十年前の事件なので、失踪した4人の少年が生きていたら、中年になっています。
ポーが当時の少年たちの生い立ちを調べていくと、あるクルーズ船で給仕のアルバイトをしていることがわかりました。
そのクルーズ船は、富裕層たちが集まるパーティーが催されていました。
どうやら、ストーンサークルで見つかった4人の初老男性たちは、客として乗船していた可能性があるようです。
金持ちが、美少年を買ったのでしょうか?
しかし、一人の少年だけ、逃げた可能性がありました。

警察内部に密告者が?

ポーは、首謀者と見られる、女性実業家を突き止めます。
その女性も、今では初老です。
その初老女性の屋敷を訪ねた矢先、ポーと相棒の男性刑事は、お茶を振る舞われますが、毒を盛られていたのか、丸一日昏睡状態に陥りました。
眠っている間に、初老女性は逃げていました。
ポーの行動は、警察内部の者しか知りません。
初老女性の訪問も、前もって連絡したわけではありませんでした。
だれか、警察内部に密告者がいたのでしょうか?

さいごに

ポーは、親友だと思っていた男性の相棒刑事から、自身の出生の秘密を聞かされます。
ポーは母親を恨んでいましたが……。
また、親友の生い立ちも、本人の口から語られました。
ポーは親友とともに、最後のストーンサークルで炎に包まれます。
犯人の予告通り、ポーも火あぶりの刑に?
危機一髪で、何者かが、ポーの襟首をつかみ上げました。
さて、このお話には、続編があるので、主人公ポーは、生きていることになりますね。

続編の『ブラックサマーの殺人』も、また読んでみたいと思います。
イギリスはミステリー大国ですね。
新しい感覚の警察小説を、ありがとうございました!

余談になりますが、主人公のポーは、コーヒー好きのようで、様々なシーンで、《グアテマラ》などの品種や、コーヒーにあうビスケットの話も出てきました。
イギリス人にとって、今でも、お茶やコーヒーの時間は大切なようですね。

 

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