一日一食×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

『ガール・オン・ザ・トレイン』読書レビュー 2015年ポーラ・ホーキンズ著

おはようございます。
本日の読書レビューは、イギリスの女性作家ポーラ・ホーキンズが2015年に発表した『ガール・オン・ザ・トレイン』です。
この作品は翌年、ハリウッドで映画化されて、大ヒット!
書籍もイアン・フレミング・スチール・ダガー賞や、国際スリラー作家協会賞にノミネートされ、世界的なベストセラーとなりましたね。
紙の書籍を所有しており、映画も観ましたが、オーディブルに登場していたので、改めて耳読してみました。

主人公はアルコール中毒で失業中のレイチェル

主人公は、レイチェルという30代前半の女性。
バツイチ、アル中、失業中という中、毎日、ロンドン郊外から都心部まで、朝晩、電車に乗っています。
ルームメイトに失業していることを隠すため、毎朝、身支度して電車に乗り、通勤を装っているのです。
タンブラーの中身は、水やお茶ではなっく、お酒です。
2年前に離婚したトムのことが忘れられず、毎日電車に乗って、かつて暮らしていた家を眺めていました。
その4件お隣に、レイチェルが理想とする、ブロンド女性とハンサムな男性夫妻が暮らしており、勝手に幸福な夫婦像を想像していました。

電車の中からブロンド女性の浮気現場を目撃?

ある金曜日、レイチェルが朝の電車に乗っていると、いつもの憧れ夫妻のテラスで、妻のほうが、見知らぬ男とハグしている姿を目撃します。
事情の知らないレイチェルは、妻が浮気をしていると思い、愕然とします。

毎日のように元夫トムに電話

レイチェルは、完全にアルコールに依存しており、記憶を失うこともしばしば。
すると、元夫トムに電話をして、寄り戻したいなどと哀願しているようです。
トムは、かつての不倫相手に子供ができたので、レイチェルと暮らした家で、新妻と女の子の赤ちゃんと3人暮らし。
レイチェルは家に、上がり込み、トムの娘である赤ちゃんを抱きたいという衝動にかられ、実行に移していました。
しかし、レイチェルは、アルコールで意識がもうろうとしており、現実の事なのか、まぼろしなのか、区別がついていません。

レイチェルの土曜日の行動

金曜日の朝、理想のブロンド妻の浮気現場を見たレイチェルは、どうしても現場を見たい、という衝動にかられて、翌土曜日の夜に、最寄り駅に降り立ちます。
その時、よく通勤電車の中で会う、赤毛のビジネスマンに会いました。
レイチェルは、酔っ払っていましたが、線路の下の抜け道であるトンネルで、理想のブロンド妻が歩いて行く姿を目撃しました。
その後、転んだのか? ぶつけたのか? 誰かに殴られたのか?
レイチェルは、頭にけがをし、気が付くと、翌日曜日の朝に、自分の部屋に戻っていました。

理想のブロンド妻が行方不明に!

ルームメイトから、訝しがられますが、身を清め、新聞を目にすると、あのブロンド妻が、行方不明人なっているとのこと!
レイチェルは、土曜日の晩に、失踪前の、彼女を見たのです。
ブロンド妻の名は、メガンという名でした。

メガンの夫を訪ねる

レイチェルは、電車の中で想像を膨らませた、理想の夫妻に何が起こったのか?
どうしても真相を知りたいと思い、メガンの夫を調べ出して、連絡します。
メガンの夫は、スコットといい、あってくれることになりました。
レイチェルは、メガンがバルコニーで見知らぬ男性と一緒だったことをスコットに告げます。
すると、その男は、メガンが通っていたメンタルクリニックの主治医であることがわかりました。

犯人は主治医か?スコットか?第三の男か?

レイチェルの発言で、事件は大きく動き、主治医が警察に連行されます。
しかし、証拠不十分で、犯人とは言い切れない様子。
メガンの夫、スコットも、モラハラであったことがわかり、容疑者の一人としてマークされます。
メガンは、17歳で兄を亡くしてから、出奔し、麻薬中毒の男性と同棲したり、水商売に手を染めたりと、男性関係も豊富でした。
第三の男は、見知らぬだれかなのでしょうか?
他に見知った男性で、見落としはあるのでしょうか?

映画版はアメリカが舞台

映画版の『ガール・オン・ザ・トレイン』は、ニューヨーク郊外が舞台となっていましたが、そのほかは、ほぼ原作通りです。
しかし、2時間強という短い時間なので、原作からカットされている部分も多かったので、やはり原作ならではの醍醐味は大事ですね。

さいごに

ネタバレになるので、あらすじはここまでとしますが、はじめて読んで時は、犯人が想像できなかったので、あっと驚きました!
今回の耳読は、この作品に触れるのが、4回目ぐらいなので、熟知していたつもりでしたが……。
犯人に行きつくまでの描写など、映画や読書とはまた違う、耳読ならではの発見がありました。

オーディブルなら、聴き放題プランに入っているのでぜひ!