今週のお題「買ってよかった2022」
おはようございます。
今年に入ってから、買ってよかったモノといえば、サービスになりますが、
『オーディブル』の入会です！
おかげで、月に20冊強の読書ができるようになり、感謝しています。
さて、本日の読書レビューは、有栖川有栖氏の新作『捜査線上の夕映え』です。
今年の『このミステリーがすごい！』で、第３位に輝きましたね。
最近のミステリーは、デビューして10年未満の若手が活躍する中、ベテラン作家のランクインは嬉しく思いました。
コロナ禍の火村准教授と有栖川有栖
作家の有栖川有栖氏が、語り手として登場し、コロナ禍に大阪市内を回って、「旅行もどき」を楽しんでいるシーンからスタート！
新大阪駅で、雑誌記者と出くわし、嫌な予感がしているところへ、東大阪のアパートで、殺人事件が起こります。
そこで、有栖川氏の大学の同期で、犯罪学者になった、火村准教授が出てきます。
有栖川作品では、お馴染みの火村准教授が、コロナ禍でも大活躍です！
被害者の出身地がカギ？
被害者は、四国のある村の出身でした。
交友関係を洗うと、大阪在住の夫婦に行きつきます。
火村准教授は、交友関係者の出身地や出身校を調べていきますが、ふと気付いたことがありました。
ほとんどの場合、出身校を聞く場合、社会に出る直前の学歴が調査されます。
だいたい高校卒業後の進路先である、大学や専門学校が該当します。
さらに深く調べた場合でも、せいぜい高校まででしょう。
そこで！ 出身中学まで深堀して調査すると……
男女関係の怨恨？ 見栄？ お金？
四国の田舎町の中学では、１学年が10人未満。
都心部のマンモス校と違い、誰もが、クラスメイトの名前をまだ記憶していました。
その中に、夫婦が一組いたのです。
被害者と仲が良かったのはだれか？
どの女子が男子にモテたのか？ その逆も。
そして、誰がこのクラスでリーダー格だったか？
卒業後に連絡しあっていたかどうか、金銭の貸し借りなども重要そうです。
今でも冴えていた火村准教授
火村准教授が主人公として登場したのは、十数年前。
コロナ禍になった今の世でも、名推理は健在でした。
ネタバレになるので、ストーリー展開が気になる方は、オーディブルの聴き放題プランでぜひ！
