本日は、お付き合いで、連日のようにお酒を飲んでいる方々へ、お酒を飲む前と後、そして翌日や二日酔い対策などについてお伝えいたします。
“アセトアルデヒド”が二日酔いの正体!
アルコールを摂取すると、肝臓に“アセトアルデヒド”という成分が現れます。
アセトアルデヒドの反応を受けやすい人は、すぐに頭痛や吐き気を引き起こすので、それがサインとなり、それ以上お酒を飲めないですし、周りも進めもません。
そのため、二日酔いになる可能性もほとんどないのです。
しかし逆に、お酒に強い人は、アセトアルデヒドの影響に気づかないので、歯止めが効かずに飲んでしまい、結局、二日酔いで苦しむ場合も多くなります。
女性の場合は、30代後半から、女性ホルモンの分泌量が減少していく関係で、アルコール分解能力が相対的に高くなる傾向があります。
ということは、加齢と共に「飲み過ぎ傾向」になるとも考えられています。
※[社]日本家族計画協会調べ
アセトアルデヒドを分解しやすい食材もあるので、二日酔いなどで苦しむ前に、食事会や宴会で、お酒を飲む予定がある人は、どういったものがあるのか、覚えておくと便利でしょう。
お酒を飲む前にいい食べ物
カレーの香辛料でおなじみのウコンには、肝臓の機能を向上させ、肝臓のアルコール分解能力を高める効果が期待できます。
そのため、お酒を飲む前に摂取しておくと、肝機能が高まり、肝臓保護にもなるでしょう。
夜にお酒を飲む予定のある方は、ランチでカレーを食べたり、ハーブ専門店などでウコン茶やターメリックティーを買い置きしておくといいでしょう。
お酒を飲む席では野菜類で水分補給を
アルコールは、必要以上に利尿効果を高めてしまうので、お酒を飲むと、トイレに行く回数が増えて、カラダは水分不足に陥ることがあります。
お酒を飲んでいる席での水分補給は難しいので、サラダや野菜のお惣菜などの食べ物から水分補給をしておきましょう。
お酒を飲んだ後や翌日にはアセトアルデヒドを分解食品を
肝臓でアルコールの代謝や解毒、分解を促す成分は、牡蠣に含まれるカキエキス、しじみやあさりのオルニチン、梅干しのピクリン酸、ゴマに含まれるセサミンなどがあります。
昔から「二日酔いの翌朝にはしじみ汁」と言いますが、とても理にかなった言い伝えですよね。
お酒を飲んだ次の日は、牡蠣ご飯や、シジミ(あさり)の味噌汁、梅とゴマで和えた冬野菜(ほうれん草や小松菜)の和え物など、肝臓を労わる食事で癒してあげましょう。
女性が肝臓ダメージを受けると…?
男性は女性のように、女性ホルモンの分泌で年代による体調の変化はさほど影響しないので、女性よりアルコールの強い人が多いのかもしれませんね。
女性がお酒の飲みすぎで、肝臓にダメージを受けてしまうと、肝臓にフォアグラ状の中世脂肪が溜まる「脂肪肝」へのリスクが高まる、とも考えられています。
お酒を飲むと、さほど食べていないのに、太ったように感じるのは、こうしたカラダの異変によるものかもしれません。
女性ホルモンの低下が、「アルコールに強い女性」となるのは、一見嬉しいようにも感じますが、肝臓のダメージに気づきにくくなる欠点もあるので、気を付けたいですね。
お酒は「百薬の長」とも言いますが、飲み方次第で悪にもなるので、うまく取り入れて、楽しい年末年始の宴会を楽しみましょう。