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精製穀物をジャガイモに置き換えると身体にいい?アメリカ・栄養研究

パンやパスタ、白米などの精製穀物は空腹時に食べると血糖値を乱高下させてしまうため、控える人が多くなりましたね。
食事の最後に食べる等、工夫する人も増えてきました。
しかし、糖尿病や肥満の治療で、厳格にそれらを控える必要がある人もいます。
そういう方たちは、ジャガイモに置き換えると生活習慣病のリスクが軽減されるようです。
アメリカの最新・栄養研究を見てみましょう。

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精製穀物をジャガイモにかえると血中指標が良くなる?

アメリカのペンシルバニア州立大学の研究によると、毎日、精製穀物を食べるよりもジャガイモに置き換えると、血中指標と食事の質が良くなることがわかってきました。

研究では、50人の健康な人たちを対象に臨床試験を実施!
様々な心血管代謝のリスクがある原因と、蒸しジャガイモと精製穀物がどう関係するかを調査をしました。
炭水化物を蒸しジャガイモで摂るか、精製穀物で摂るかを直接比較したのです。

その結果、冒頭のように蒸しジャガイモの方が血中指標の改善が見られたのです。

ジャガイモは悪者ではない?

糖質オフを推奨する医師たちの間では、ジャガイモを敵視する人がいました。
また、これまでの研究データでも、ジャガイモは心血管疾患や代謝性疾患のリスクを上昇させるという報告も多く上がっていました。

しかし、フライドポテトやポテトチップスなどの揚げジャガイモを除くと、蒸しジャガイモや丸ごと焼いたジャガイモは高GI食品ではない上、他の精製穀物よりも栄養価が高いため、疑問の声も多かったそうです。

そこで、今回の研究に踏み切られたのです!

研究者たちは、今回の研究結果は、ジャガイモを取り巻く間違った認識を撤回する重要な因子となるだろう、と述べています。

実際の実験内容は?

お話をもとに戻します。
50人の対象者には、ランダムに精製穀物(白パン、パスタ、白米)または、蒸し/焼きジャガイモをサイドディッシュとして食べてもらい4週間過ごしてもらいました。
*アメリカではパンやごはんを主食とする習慣はないので、日本でいう主食のことです。

2週間の洗い出し期間を設け、今度は今までとは逆のサイドディッシュで再び4週間過ごしてもらいました。

サイドディッシュ以外の食事には、制限は設けられなかったそうです。

その後、「血糖値」「血清インスリン」「コレステロール」「脂質」「血圧」などを測定し、対象者が自ら食事の質を報告しました。

詳細結果は?

その結果、「心血管疾患」「代謝性疾患」のリスクに関しては、ジャガイモと精製穀物で差は見られませんでした。
しかし、精製穀物を控え、蒸し/焼きジャガイモを摂取している間は、

  • カリウム
  • 食物繊維量
  • 総野菜摂取量
  • デンプン質の野菜の摂取量(根野菜)

これらの血中指数が増えていたのです。
これは『米国食事ガイドライン』に基づく「健康インデックススコア」が高まったことを意味し、食事の質も良くなっていることがわかったのです。
※参考:『英国栄養学雑誌』

さいごに

この実験では、健康な人たちの指数でしたが、実際に糖質オフを余儀なくしている人たちが実践すると、もっと顕著に健康指数が上がることでしょう。
糖質オフの観点から、ジャガイモも敵視する声がありましたが、蒸し/焼きジャガイモは除外する必要がない、ということがわかりましたね。
ただし、フライドポテトやポテトチップスの揚げジャガイモは「高GI食品」です。薄く(細く)したジャガイモを高温の油で揚げると、せっかくの栄養価が一瞬にして壊れてしまいます。
ジャガイモは蒸したり、丸ごと焼くとある程度時間がかかります。
その時間があるからこそ、中の栄養価が守られているのですね。
ごはんやパンを少し控えようと考えている人は、ぜひジャガイモを味方につけてください。