野菜&果物の美養栄養学

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脳とカラダの疲れを取るピカイチ食材は鶏のむね肉~注目のイミダゾールジペプチドとは?

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疲労回復作用にいいと、機能性表示食品やサプリメントなどで注目を集めているのが「イミダゾールジペプチド」という成分。鶏のむね肉やマグロ、カツオなどに多く含まれています。それに伴い、コンビニ各社でも「サラダチキン」などと称した鶏のむね肉をボイルした真空パックの商品が大ヒットし、今も継続中です。

イミダゾールジペプチドの詳細と、一緒に食べると、さらにパワーアップする栄養成分などをご紹介します。

イミダゾールジペプチドとは?

イミダゾールジペプチドは2003年に大阪市立大学が「抗疲労食品プロジェクト」の一環で23種類もの成分を調査した結果、この成分が一番、疲労回復作用がある、と発表した成分です。そして食品では鶏のむね肉に一番多く含まれていることもわかりました。鶏のむね肉に含まれるイミダゾールジペプチド量は100g中、1223mg。100gだと一食分ですので、疲労感のある日は進んで食べるといいでしょう。次いで、豚ロース(100g中928mg)、カツオ(100g中811mg)、マグロ(100g中767mg)となっています。

豚肉は他に疲労回復作用のあるビタミンB群も豊富ですが、ロースだと脂質が心配ですね。しかし鶏のむね肉なら、脂質もかなり少ないので、カロリー面においても安心です!

イミダゾールジペプチドは動物の筋肉に広く分布されているアミノ酸の一種です。最も活動量の多い筋肉に含まれているケースが多いようです。鶏なら羽をパタパタさせる時にむねの筋肉を使うそうなので、そこに多く含まれているのでしょう。

イミダゾールジペプチドの働き

 ヒトを含む動物は、疲労感を脳の中枢にある自律神経で感じています。イミダゾールジペプチドは脳に働きかけて疲労感を回復させる作用があると考えられています。

ポリフェノールなどの機能性成分は、抗酸化力で活性酸素の働きを抑えて疲労回復させる作用がありますが、体内在留時間は短いのが特徴です。そのためまめに摂取する必要があります。

一方のイミダゾールジペプチドはダイレクトに脳に常駐している活性酸素を抑える上、体内在留時間も長いので、脳の疲れをすぐに回復できるかもしれないのです。食品なので、効果効能を薬のように謳えるものではありませんが、だいたい1日200mg摂取し続けていると、日常生活の疲労感が徐々に軽減していくと考えられています。
※参考:『薬理と治療』2009.bol37.no3

一緒に摂りたい栄養成分は?

大阪市立大学の研究によると、コエンザイムQ10とクエン酸も疲労の軽減につながると発表しています。またイミダゾールジペプチドと一緒に摂るとその作用も高まるようです。

  • コエンザイムQ10
    アボカド、豚肉、マグロ、カツオ、ほうれん草、大豆、ブロッコリーなどに含まれています。抗酸化作用と代謝を促す作用がある補酵素です。
  • クエン酸
    柑橘類の果物やお酢などに多く含まれています。体内のミトコンドリア内でエネルギーを生み出すTCA回路という機能を活性化させて疲労感を軽減させます。

3つの成分を効率よく摂れる食べ方例

  • 鶏のむね肉はレモン果汁をたっぷりとかけ、つけあわせにほうれん草やブロッコリー、アボカドを加えるとバランスが整うでしょう。
  • 豚ロース、マグロ、カツオはコエンザイムQ10も一緒に摂れるので便利ですね。豚ロースなら酢豚、マグロやカツオはカルパッチョなどでビネガー(酢)やレモンをソースに使うといいでしょう。

梅雨時期は脳もカラダも気候の変化で疲れやすい時期です。少量でもいいので、鶏のむね肉などからイミダゾールジペプチドを取り入れてみましょう。

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