イライラしたり、焦ったり、怒ったり、悲しい思いをしたりと、心理ストレスとは日々、付き合っていかなければいけません。
すぐに忘れるレベルのこともあれば、その思いが長引く心理ストレスもありますね。
そんな時にハッと鏡に映る自分の顔は、顔色も悪く、表情も暗く、それを見て余計にブルーになることもあります。
こういう状態では皮膚を支えるコラーゲンが減る? とも考えられています。
心理ストレスとコラーゲンの関係、そしてタブー食品は何なのかを見ていきましょう。
心理ストレスを悪化させる食べ物とは?
心理ストレスを抱えている時は、心を落ち着けようと、チョコレートやスイーツでホッと一息! という方も多いでしょう。
しかし、糖分は血糖値を乱高下させてしまい、その時に血糖値を安定させようと、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。
こららの物質が心理ストレスを悪化させているかもしれないのです。
アドレナリンは、ヤル気UPなどの作用もありますが、分泌過多になると、怒りやイライラを悪化させる作用があります。
またノルアドレナリンもヤル気や意欲をかきたてる作用がありますが、分泌過多になると不安や恐怖感が倍増する場合があります。
甘いスイーツだけでなく、白く生成された小麦粉や糖度の高い果物でも起こる可能性があるので気を付けましょう。
糖質オフスイーツなどを適宜取り入れて、ご自分で血糖コントロールができるといいですね。
心理ストレスでコラーゲンが減るのか?
某化粧品メーカーの近年の研究によると、心理ストレスから生じる、ある神経伝達物質が皮膚内で放出されると、体内でコラーゲン生成の邪魔をすることがわかってきました。
その神経伝達物質は「サブスタンスP」という物質です。
これが皮膚内で放出されると、コラーゲンを作る線維芽細胞に結合してしまい、コラーゲンの生成を抑えてしまうのです。
完全にコラーゲン生成を抑えてしまうわけではなさそうですが、体内のコラーゲン生成力は加齢と共に弱まり、コラーゲン量も減っていくので、30代以降からは、ご自分の肌を守るためにも心理ストレスを抱えないようにしたいですね。
コラーゲンの中でも、特に肌の透明度や、光透過性を高めると考えられている「Ⅲ型コラーゲン」が減るので、そうすると肌の弾力がなくなり、くすんで見えてしまいます。
コラーゲンが生成されやすい栄養成分と食べ物
体内でコラーゲンが生成されやすい栄養成分の組み合わせは、
「タンパク質+ビタミンC+鉄」です。
スイーツを控えたり、なるべくストレスを抱えないようにと、自分の行動や感情をコントロールするのは意外と難しいものです。
そこで体内からもコラーゲンが生成されやすいものを選んで食べておくといいでしょう。
食べ合わせ例としては、
- 赤身肉(タンパク質、鉄)+野菜(ビタミンC)
- 鉄板焼きで赤身肉と野菜を一緒に焼く
- 冷しゃぶやローストビーフ入りの野菜サラダ
- 赤身魚(タンパク質、鉄)+野菜(ビタミンC)
- マグロやカツオのカルパッチョと玉ねぎやニンジン、ベビーリーフ
- 海鮮丼にネギなどの薬味野菜を!
心理ストレスを抱えただけで、コラーゲンの生成を抑えてしまう物質が放出されてしまうと、どんなに化粧品をパワーアップしても肌が追い付きません。
「怒ると美容に悪い」「イライラは美容に悪い」というフレーズは主に、顔の表情が悪くなることを指していたようですが、科学的にも肌に悪いことがわかってきましたね。
いろんな化粧品で肌荒れ改善を望むよりも、まずは食習慣などから心理ストレスを感じる神経伝達物質の分泌を減らし、心豊かに、穏やかに過ごす環境作りが肌にも大切なのかもしれません。