野菜&果物の美養栄養学

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細胞から若返るには?「テロメア」を守る食習慣を

健康や美容好きの方なら、雑誌やTVで「細胞から若返る」というキャッチフレーズをよく目にすることでしょう。
ヒトには約60兆個の細胞がありますが、常にどこかの細胞が新しく生まれると同時に、どこかの細胞が死滅していきますね。
これを「細胞分裂」や「新陳代謝」などともいい、命がある限り、ヒトはずっとこの作業を、眠っている間も永遠と繰り返しています。

ただ、部位によって細胞分裂の回数には限りがあると言われ、うまくいかないと、肌のくすみやシミが出現したり、様々な病気を引き起こしたりします。

そこで近年注目されているのが、細胞分裂に関わる染色体の末端にある「テロメア」です。

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テロメアとは?

テロメアは高校の『生物』の教科書にも出てくるので、名前だけ憶えている方もいらっしゃるでしょう。
テロメアは細胞分裂を助け、染色体の末端に存在するのですが、大々的に取り上げられることは少なった物質です。

しかし近年、テロメアの研究が進み、日本でも京大や慶応の医学部、そして東京都健康長寿医療センター研究所などが研究報告を出しています。

テロメアの働きは前述のとおりですが、テロメアは、細胞が分裂するたびに、長さが少しずつ短くなるという特質を持ちます。
テロメアが短くなると、当然、細胞分裂のスピードも落ちてしまい、やがてストップします。
その部分に顔ならシミができたり、体内なら病気を引き起こすといった現象が起きるのです。

すなわち、テロメアが短くなると、染色体が不安定になり、新しい細胞が生まれにくくなるので「新陳代謝が悪くなる」ということです。
そしてこの悪循環が繰り返されると遺伝子変異でガン細胞もできやすくなってしまうそうです。

テロメアが短くなる生活習慣とは?

テロメアが短くなるのは、個人差があり、やはり生活習慣が影響するようです。

テロメアを短くしてしまう三大要因は、

  1. タバコ、飲酒、紫外線
  2. 慢性炎症
  3. インスリン抵抗性

となっています。
1の要因はわかりやすいですが、慢性炎症は、頭痛や肩こり、イライラ、いつもカラダがだるい、など慢性的に不調を抱えている人が該当します。

またインスリン抵抗性は、スイーツやパン、甘い飲料を好む方は、それらの摂取を控えるようにしましょう。

また赤身肉、白く生成された小麦粉からできたパン・菓子・加工食品、揚げ物などもテロメアを短くし、体内を炎症させる食品として挙がっています。

テロメアが短くなると「細胞から老化」して、シミやしわ、ガン細胞の増加、骨がもろくなる、白髪が増える、炎症がおきやすくなる、など、私たちが望む「細胞から若返る」の真逆の現象が起きてしまいます。

こうした生活習慣は、次の項を参照に、生活習慣や食生活を見直して、テロメアを守りましょう。

テロメアを長く保つ生活習慣

生活習慣としては、睡眠時間を少なくとも6時間以上、理想は7時間は確保しておきたいところです。
テロメアを長く保つタンパク質の1種「テロメラーゼ」は眠っている間に作用すると考えられているからです。

そして有酸素運動も有効です。
有酸素運動は、内臓脂肪を減らして、テロメラーゼの働きをよくするようです。
歩く機会を増やしたり、階段の上り下り、ストレッチなど、時間がなくても簡単にできる運動を少しでも取り入れておきましょう。

テロメアを長く保ち、細胞を若返らせる食べ物とは?

テロメアの長短は、加齢などもありますが、長く保ちやすい生活習慣がそろえば、何歳になっても、細胞レベルからの若返りは可能のようです。
20代の頃より、むしろ40~50代になってからの方が美しい美魔女が存在するように!
やはりキーとなるのは、食生活です。

「全ての不調は毎日の食事から」とよく言いますが、毎日の食事で、カラダに炎症を起こしにくいものを選んで食べておくと、テロメアが保たれ、細胞から若返っていくでしょう。

  • 食物繊維(食物繊維様も含む)
    野菜や果物、海藻、大豆類の食物繊維はおなじみですが、冷たいご飯や雑穀類に含まれるレジスタントスターチ、高野豆腐のレジスタントプロテイン、オリゴ糖なども取り入れましょう。

  • 魚介類、ナッツ類
    特にオメガ3系(n-3)脂肪酸を含むサバ、いわし、サンマ、サケなどがテロメアを長く保つようです。
    他に、オリーブオイル、ナッツ類、ゴマなどの油脂類も同様に期待できるでしょう。

さいごに

テロメアの研究が進み、今では、自分のテロメア年齢を測る「テロメア検査」が実施されている医療機関も増えているようですね。
タバコや飲酒、スイーツなどの嗜好品は、ストレス社会を生き抜くには必要とする方も多いことでしょう。
しかし、行き過ぎると、自分を痛めつける要因にもなるので、よく考えて取り入れましょう。