花粉症対策においても、腸内環境を整えることが大切でしたね。過去の記事でも「腸内環境を調整する食べ物」でご紹介しましたが、花粉と闘ってくれる自然免疫の状態はその70%が腸内環境で決まってしまうからです。
なぜなら、腸管は食べたものを、
いいものか、悪いものか?
取り入れるべきか否か?
を最初に判断する免疫の最前線を担っており、腸管に入ってくる情報や刺激が、カラダ全体を活性化させる重要な拠点になるからなのです。
栄養バランスのとれた食事を心がけていたとしても、腸内環境が荒れた状態では意味がないのです。
花粉症の症状を和らげる食材を摂取していても、腸内が荒れていて、栄養成分が吸収されなければ、その効能も期待できなくなりますよね。そうすると自然免疫も花粉と闘ってはくれません。
腸をいかに元気にするかがキーとなります。タブー事項を取り除き、まずは腸をクリーンにしてから、花粉症の症状を和らげる食材を摂取しましょう。
元気な腸にする4つのお約束とは?
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暴飲暴食をしない
一度に大量のお酒を飲んだり、ドカ食いしたりすると、消化が追いつかないばかりか、腸管にダメージを与えることになります。3月は卒業、異動、転職などでお祝い事や歓送迎会など、宴会の機会も多いことでしょう。暴飲暴食にはくれぐれも気を付けましょう。 -
発酵食品を摂る
腸をクリーンにするためにも、やはり何か有効成分のあるものを食べなくてはいけませんね。ヨーグルトや納豆、キムチなど、既に分解が進んだ発酵食品は簡単に消化できるため、効率的に栄養成分が吸収でき、ついでに腸内も善玉菌優位にして環境を整えてくれます。 -
食物繊維を摂る
発酵食品と共に食物繊維を摂ると、ダブル作用で腸内に溜まった有害物質を除去してくれるでしょう。また食物繊維、自らも腸内細菌叢のエサとなり、整腸作用を高めてくれます。野菜や果物を積極的に摂りましょう。
※発酵食品と食物繊維を一緒に摂ることをシンバイオティクスといいます。 -
肉類や糖質に偏らない食事をする
食事内容が、ごはんやパン、麺類など炭水化物中心であったり、消化に時間のかかる肉類ばかりにしていると腸内環境が悪化しやすくなります。肉類を食べる時は倍量の野菜を食べるつもりメニューに取り入れましょう。
こうしてみると、魚介類や野菜が多く採れる上、ごはんなどの炭水化物も我慢せず、味噌汁で発酵食品や漬物が摂れる定番の一汁三菜の和食は、元気な腸にする4つのお約束をクリアしていると言えそうですね。
食の欧米化で、和食が遠のいていますが、花粉症シーズンの間だけでも、一汁三菜の和食を1日1食は取り入れるようにしてみましょう。