花粉症と闘う免疫力をUPするのには、日頃の食べ物の他に自律神経のバランスも関与してきます。
ヒトのカラダでは、アクティブに活動するときに適した交感神経と、リラックスして眠る時に最適な副交感神経という、2つの自律神経が、それぞれのシーンを支配することによってバランスを保っています。
しかし、不規則な生活が続くと自律神経をスムーズに切り替えることができず、次第にバランスを崩し始めます。そうすると、免疫機能が低下してきて、結果として花粉症が悪化することになってしまうのです。
生活習慣で理想的なのは、早寝早起きです。
例えば、朝起きて、顔を洗い、朝食を食べ、歯を磨く、などの一連の習慣は、眠る時に優位になっている副交感神経を交感神経へと自然にスイッチすることができるようになります。
そして夜は早めに夕食をとり、眠る前に、お風呂に入ってカラダが温まると、 日中の交感神経優位の状態が、副交感神経に切り替わり、安眠モードになりやすくなります。
これは、ヒトが持っている自然の摂理で、こうしてカラダのオン・オフを切り替えているのです。
自律神経の状態を簡単に知る方法は、体温を測ってみることです。もし低体温が続くようなら、自律神経が乱れている証拠。次の点を見直してみましょう!
自律神経のバランスを保つ5つの生活習慣
日頃の生活習慣は大切なものです。おや?と思う習慣がある場合は、改善を試みて、気持ちのいい春を過ごしたいものですね。
- 規則正しい生活を心がけよう!
早寝早起き、メリハリのある生活を心がけると、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになるでしょう。 - 夜更かしをしない!
夜更かしをすると翌朝の目覚めが悪くなり、自律神経のリズムが狂いがちに。眠れない時は、温めた牛乳や豆乳を飲むとカラダも温まり、苛立った神経を鎮めてくれるでしょう。(カップ1杯程度) - ストレスを溜めない工夫を!
ストレスは自律神経を乱す最大の天敵!自然免疫も低下してしまうので、程度に発散させましょう!とはいえ、暴飲暴食のストレス発散は厳禁です。スポーツや趣味などで紛らわせましょう。 - 朝食を摂るようにする
1日を元気に過ごすには、副交感神経を交感神経に切り替えることが重要です。朝食はそのスイッチを入れるのに大切な行為です。食欲がなくても、せめてコップ1杯の水を飲む、フルーツやサラダなど血糖値が上がりすぎないものを食べるなどの工夫を! - 適度な運動を心がける
職場の椅子に座ったままできるストレッチや、歩く機会を増やす、階段を利用する、などカラダを動かす機会を増やしてみましょう。同じ姿勢で長時間過ごすことは血の巡りが悪くなり、免疫力が低下します。ちょっとした動きでも、血液やリンパの流れが良くなり、体機能も活性化するでしょう。免疫力もUPし、花粉症改善にもつながります。
自律神経を整える食べ物
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食物繊維
食べ物が腸の中を進む時、副交感神経になります。その時間が長ければ長いほど、副交感神経が優位になる時間が長くなります。食物繊維の多い食べ物は、腸の中をゆっくりと進むので、停滞時間が長く、ついでに腸壁のおそうじもしてくれるでしょう。
野菜全般、果物、納豆、玄米、全粒粉小麦粉など
- 酢のもの、辛いもの
お酢や柑橘系の果物などに含まれるクエン酸は副交感神経を優位にします。また唐辛子やわさび、ネギ類などの辛いものも同様の作用が期待できます。「辛い!」「酸っぱい!」などと感じる味覚や感覚、それと同時に、有害物質を体外へ出そうとするサインでもあります。辛いものや酸っぱいものを食べた時に、涙が出たり、鼻をすすったり、咳き込んだり!? 一時的なこの症状は体内の不要なものを出して、副交感神経を優位にしてくれるでしょう。
クエン酸:ビネガー類(米酢、リンゴ酢、ワインビネガーなど)
辛いもの:唐辛子、わさび、ネギ類、生姜、にんにく、しそ(大葉)、ハーブ類 - 発酵食品
発酵食品は自律神経を整えつつ、腸内環境も良くしてくれますね。また酵素も多く含まれているので、新陳代謝や体の回復が促進し副交感神経を優位にしてくれるでしょう。
納豆、キムチ、漬け物、ヨーグルト、味噌、ビネガー類など
副交感神経だけが優位だと、日中も眠くなってしまうので、交感神経と程度に切り替える必要がありますが、花粉症の症状がひどい人は、総じて交感神経が優位になりやすい傾向があるので、様子を見て、自律神経を食事面でも整えていきましょう!