40~50代なのに20代に見える美魔女が続出する一方で、20代なのに「老け見え」する若い世代も増えてきていますね。
これは極端な例かもしれませんが、30代以降は、女性も男性も、見た目の個人差が出てくるようになります。
主に、小じわやシミなど、乾燥からくる肌の不調が見た目年齢に関わってくるので、乾燥しやすい秋は食事面からも対策しておきましょう。
それには身近に手に入る「ゼラチン」パウダーが魔法の粉となるかもしれません。
簡単な活用法と共に、どういった作用があるのか見てみましょう。
ゼラチンとは?
ゼラチンは身近なおやつであるゼリーに使われている食材です。
フルーツゼリーやコーヒーゼリー、ババロア、ムースなど主に洋菓子によく使われていますね。
お菓子作りの時は、スーパーなどで粉末状になったものが購入できますが、ゼラチンの元々の正体は、肉や魚を煮出した時に出てくるプルプルとしたものです。
煮魚や肉じゃがの残りを冷蔵庫に入れていると、汁がゼリー状になっていますが、それは、肉や魚から抽出されたゼラチン質の働きということになります。
これはコラーゲンの塊ということにもなるので、食べる美容液と言えるほどゼラチンの美肌効果は抜群です。
ゼラチンがヒトの肌に影響するメカニズム
しかし、ゼラチンがコラーゲンの塊であっても、すぐにヒトが持つコラーゲンにはなり得ません。
一度摂取されたコラーゲンは体内で一旦、アミノ酸に分解され、その後、コラーゲンペプチドができます。
そのコラーゲンペプチドが、角質層の保水力をUPさせ、私たちの肌を潤し、そして弾力ある肌へと導いてくれているのです。
簡単!ゼラチン活用法
ゼラチンは、ご家庭でお菓子作りをしなければ、なかなか常備していないと思いますが、高価なものではないので、常に1箱ストックしておくと、いつものお料理にも活用できて便利です。
食材別にゼラチンが与える影響で、相乗効果も生まれるので、ぜひ活用してみましょう。
- 肉や魚料理にプラスする
お肉や魚のタンパク質は、加熱調理をすると、どうしても網目状の架橋ができ、その隙間から水分が抜けてパサついてしまいます。
しかし予め肉や魚にゼラチンを適量ふりかけてから調理すると、隙間ができず、アミノ酸も逃さないので栄養価の高い状態で食べることができるでしょう。 - 旨みUP
洋食や中華料理では、鶏ガラや豚骨、そして魚介類を煮込んで作るブイヤーベースなど、肉類や魚介類の骨などを6~8時間煮込んで旨みをだす、基本のスープがありますね。
和食で言う出汁のような存在のものです。
これらの材料はゼラチンの材料でもあります。
そこでゼラチンパウダーをスープや煮込み料理に入れると一瞬で旨みダシ成分が補え時短料理となります。
ゼラチンパウダーは、少量ずつ小袋(約4g)に入っていますが、2人分で1袋が目安です。 - コーティング効果でパラパラ食感に
焼き飯や一部の炒め物など、食材のパラパラ感を大事にしたいメニューは、ご自宅では難しく、プロの技だと思われがちです。
しかしゼラチンをふりかけるだけで、食材を1つずつコーティングするのでパラパラ感が出ます。
ご自宅でもラーメン店や中華料理店なみの焼き飯が簡単に再現できるでしょう。
(ゼラチンパウダーは2人分で1袋が目安) - スープを固めて華やかなゼリー寄せに
カラフル野菜を使ったコンソメスープやミネストローネにゼラチンを入れて冷やし固めると、フランス料理の前菜に出てくる「ゼリー寄せ」が簡単に出来上がります。
日本料理にも「魚介類の煮こごり」がありますが、少し視点をかえて、いつもの汁ものをオシャレにアレンジしてみましょう。
ゼラチンは旨味が出て、料理にコクを生み出しますが、素材の味の邪魔をするわけではありません。
せっかくお料理をしても、食材の栄養価が減ると、もったいないですよね。
ゼラチンのコーティング力を活かして、いつものお料理の栄養価値を高めてあげましょう。
買ってきたお惣菜でも温め直す時に、ゼラチンパウダーをふりかけると、加熱での栄養損失が防げるかもしれませんね。
ゼラチンパウダーは使い方次第で「魔法の粉」にもなるので、食事からの乾燥肌対策や、健康維持のためにも取り入れたいアイテムです。