野菜&果物の美養栄養学

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抜きすぎは危険!? 女性はコレステロールを味方に

30代以降になると健康診断の結果で気になるのが「コレステロール値」。
日本では悪者扱いされていますが、欧米では「女性のコレステロール値は高い方がいい」といわれています。
一般に卵やマヨネーズが悪く言われていますが、コレステロールは本当にカラダに悪いのでしょうか?

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日本人女性もコレステロール値は高めでもいい?

一般に、女性のコレステロール値は、30代後半から上昇していく傾向があります。
しかし東海大学の研究によると、女性は、カラダに脂肪を蓄えてから使う能力が備わっているので、多少、中性脂肪が高めでも、カラダに重大な危険を及ぼすわけではない、ということがわかっています。

また女性は加齢と共に、女性ホルモンの分泌も低下していくので、むしろ更年期前後の女性は免疫力UPのために、コレステロール値が少し高いぐらいの方がいいようです。

コレステロール値とは?

食事などから体内に取り込まれたコレステロールそのものは、脂質なので血流には入れません。
コレステロールは、輸送体成分の1つ“リポタンパク”に乗って、全身の血流を駆け巡っています。

大きく分けると2つに大別されています。

  • HDLコレステロール(善玉コレステロール)
    血中に溜まった余分なコレステロールを回収する役目があります。
    血管内のお掃除役として、大切な善玉コレステロールです。

  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
    皮膚や各器官の細胞膜、ホルモンは、再合成される際、コレステロールが必要となります。
    ※コレステロールも善玉、悪玉と呼ばれますが、腸内細菌のように、悪玉がカラダに悪影響をおよぼすわけではありません。

血清総コレステロールが240mg/dL以上になると、脂質異常症やメタボなどの危険がありますが、厚生労働省の国民健康・栄養調査(平成27年度)によると、女性の平均値は204.3mg/dLです。ちなみに男性は196.4mg/dL。

あくまで平均値なので、中にはコレステロール値が高すぎる人もいらっしゃいますが、総じて、気にしすぎることはないようですね。

コレステロールを異常発生させるのは糖質?

中性脂肪ときくと、食事から脂質を摂りすぎているように思いますよね。
もちろん、それも理由の1つにはなりますが、「糖質」の方が中性脂肪になりやすいともいえます。

糖質が中性脂肪になっていく過程で、場合によっては、LDLコレステロールが異常発生するケースがあります。

LDLコレステロールは、前述のように、カラダにとって重要な役目もありますが、やはり異常発生は様々な病気を引き起こすので、くれぐれもスイーツのやけ食いなど、糖質過多には気を付けましょう。

程度のコレステロールUPは健康にいい?

卵など、食品から程度のコレステロールを摂取した場合は、LDLコレステロールの異常発生にはほとんど至りません。

脂質やコレステロールを含む食品は、以下の点に気を付けて取り入れてみましょう。

  • マーガリンなどトランス脂肪酸は中性脂肪になりやすいのでご注意!
    本バターやラード、オメガ3系の魚油やナッツ類、植物性オイル(亜麻仁油、エゴマ油など)は摂りすぎなければ中性脂肪にはなりにくいでしょう。

  • お肉や魚の脂肪分は赤身肉に含まれる程度なら摂りすぎにはなりません。
    お肉やお魚の摂取量の目安は1日100g前後ずつです。
    ただし、霜降り牛やマグロのトロなどは食べ過ぎないようにしましょう。

  • 卵はアレルギーでない限り1日3個程度までは許与範囲です。
    近年では、卵に含まれるコレステロールが、直接ヒトのコレステロール値に関与するとは考えられなくなってきています。

動物性タンパク質は、皮膚を作る材料となる必須アミノ酸も含まれています。
程度な脂質の摂取は、肌を潤したり、体内のデトックス作用もあるので、健康や美容のためにも不足しないようにしておきましょう。

 

コレステロールは悪いイメージがつきまといますが、秋から冬にかけては、乾燥肌の対策に役立ちそうですね。
程度の摂取は、血流も良くなり、冷え予防や風邪予防などの不調対策にも一助となるでしょう。