カルシウムと言えば、骨や歯の健康を保つ栄養素としておなじみですね。実際、体内に蓄積されているカルシウムは骨や歯が貯蔵庫となっています。日本人はカ ルシウムが不足しがちで、若年層でも骨がもろくなり、30代、40代以降になると、四十肩、五十肩、骨粗しょう症の懸念も出てきます。当然、肩こりもひど くなり、頭部を支える首もこり、そして頭部には「女の命」とも言われている髪が生えています。髪が生えている頭皮の内部には頭蓋骨があり、そこも骨の一部 なので、カルシウムの貯蔵庫。カルシウムが足りないと、血流が悪くなり、頭皮にまで栄養が行き届かないので、美しい髪は生まれてこないことになるのです。 ごわついた髪が生えてきたり、根の育っていない髪が生まれると、すぐに抜け落ちるので、カルシウム摂取はあなどれないのです!
さて、前置きが長くなりましたが、野菜、小魚、大豆製品と一度にトリプルでカルシウムが摂取できる小松菜の代表レシピをご紹介します。
本日の野菜のお話は「小松菜」です。
小松菜は、ほうれん草と同じく、鉄分補給ができる野菜としても有名ですが、カルシウム含有量も野菜の中ではトップクラスです!その上、ビタミンCも摂れ、緑黄色野菜に入るので、βーカロテン量も多く、かなり栄養価の高い野菜なのです。
小松菜は全国的に栽培されていますが、江戸時代には小松川(現在の東京都江戸川区)で栽培されていたため、「小松菜」という名がついたようです。それ以降、日本料理には定番の野菜となりました。
【材料】2~3人分
- 小松菜 1束(約200g)
- 油揚げ 小1枚
- しらす(ちりめんじゃこ) 大さじ3
[煮汁] - お出汁 200cc
- みりん 大さじ2
- 淡口醤油 小さじ2
【作り方】
- 小松菜は4~5cmの長さに切りそろえる。油揚げは熱湯をかけて水けを絞り、細く切りそろえておく。しらすにも熱湯をかけておく。
- お鍋に[煮汁]の材料を入れ、一煮立ちさせる。
- 1を入れ、中火で5分ほど煮たらできあがり。
【美養効果】
小松菜の栄養やカルシウムについては前述のとおりですが、しらすもカルシウムが摂取できる小魚の代表格ですね。塩分が多いので、あらかじめ熱湯をかけておくと、塩分がぬけるでしょう。せっかくのカルシウム補給も塩分が強すぎると台無しになるので、レシピでは醤油は少なめにしています。
油揚げもカルシウムが摂取できます。小松菜やしらすほどではありませんが、様々な食材からカルシウムを摂ると吸収が良くなりますし、油揚げからの油分やタンパク質もカルシウム定着の一助となるでしょう。
血流の改善は、頭皮の血流だけでなく、体全体の基本の流れですね。カルシウムの役割も大きいので、不足しないよう効率よく摂取できるレシピで補っておきましょう。髪の根元のその奥、美髪への努力も、カルシウム摂取で根本から実現したいですね。
本日の野菜のお話は「小松菜」でした。
『美髪を造る食生活』コラムと合わせてお楽しみいただけるレシピです。
ではでは!